将来のことは、誰も知ることができません。
ある日突然、交通事故に遭って、歩けなくなる可能性だってあるのです。
なにか成し遂げたい、達成したいことがあるのであれば、「今すぐやる」ことが、有意義な人生に繋がります。
アキレス腱断裂からの復活
3年半ほど前に、私は左足のアキレス腱を断裂しました。
久しぶりにフットサルをしていた最中でした。本当に青天の霹靂でした。
ガッチリとギブスで固定された左足。素足で歩けるまで、2ヶ月ほどかかりました。
左足のふくらはぎは、明らかに細くなってしまいました。
私はランニングを趣味としています。もしかしたら、元のようには走れないかもしれないと、覚悟しました。
精神的にもかなり落ち込み、白髪が増えてしまいました。
幸いにも、予後は順調。3ヶ月後にはゆっくり走り始め、半年後にはフルマラソンに出場して完走できました。
その時の感動は、今でも忘れることができません。
目標目前での怪我
私には、目標がありました。フルマラソンでサブスリーを達成すること。そして、ウルトラ100kmのサブ10と、富士登山競走の完走と合わせて、「市民ランナーグランドスラム」を手に入れることです。
フルマラソンのタイムは3時間8分台と、サブスリーが届くところまで来ていた矢先の怪我でした。
その時、私の年齢は44歳。歳を取ればとるほど、サブスリー達成は難しくなっていきます。
そして、今後もいつ怪我や病気をするか分かりません。44歳というのは、そういうお年頃なのです。
怪我をして動けませんでしたが、足は毎日確実に良くなっていきました。「必ず復帰して目標を達成したい」という思いが強くなっていきました。
ランニングが最優先の生活を2年間
マラソン復帰後、私は「サブスリー&市民ランナーグランドスラム達成」を最優先に生活することにしました。
仕事よりも、ランニング優先。天気予報や予定をにらみながら、トレーニングのスケジュールを優先して予定表に書き込みました。
サブスリーを達成するには、「ポイント練習」がかかせません。ポイント練習とは、1000mダッシュを5本とか、負荷の高いトレーニング。週3回行う必要があります。
それまでは、ランニングは夕方行っていたのですが、ポイント練習の日は朝から日中ずっと気が重くなってしまうため、朝一に変更しました。
本来なら、朝一は仕事をしたほうが効率が良いのですが、ランニング優先のスケジュールを組んだのです。その方がランニングも仕事もトータルで上手く回ると考えたのです。
そんな努力の甲斐もあり、アキレス腱断裂から復帰した2年後、ちょうど1年前の静岡マラソンで、念願のサブスリーを達成。同時に、市民ランナーグランドスラムも達成しました。
人生の中で、これほど一つのことに打ち込んだことはありませんでした。
2年間は、人生において必ずしも短い期間ではありません。やり遂げることができて本当に良かったです。
頑張っておいて本当に良かった
あれから1年経った今、世界中が新型コロナウィルスで大騒ぎとなっています。
日本中のほぼ全てのマラソン大会が中止となりました。日々のジョギングですら、制限されている国もあると聞いています。
もし、1年前に新型コロナウィルスが出現していたとすれば、大会は中止となり、サブスリーは達成できませんでした。
年齢的にも体力的にもギリギリだったので、もしコロナが収束して、再びトレーニングを開始しても、サブスリー達成は難しいと思います。
オリンピックも延期になりました。1年といっても、選手たちはギリギリの所でトレーニングしてるので、コンディションを整え直すのは難しいと思います。
アマチュアのランナーも、冬を乗り越えて、この春のレースで記録突破を目指していた方が多いはず。
可愛そうなのは、学生スポーツです。特に最上級生は最後のインターハイ、甲子園、選手権に向けて、3年間練習をしてきたのに、開催が危ぶまれています。春のセンバツ高校野球は中止になりました。
まずは安全な環境を取り戻すことが最優先ですが、落ち着いたら、何かしらのフォローが欲しいです。
不確実の世界での行動指針「やりたいことは今すぐやる」
世の中、本当になにが起きるか分かりません。
そんな不確実の世界を、生き抜くコツとは、
「やりたいことは今すぐやる」
なのかなと。
気になるお店があるのであれば、すぐに予定を立てる。
目指したい目標があるのであれば、今すぐ努力を始める。
とにかく、今を積極的に生きるのです。
ゴルフは、定年退職してからと考えていたら、その前に病気になって歩けなくなってしまうことだってあるのです。
アフターコロナに向けて
しかし今は何もかも自粛すべき時期。今すぐやりたくてもできないことが多いです。
アフターコロナをイメージして、今から準備を始めましょう。
こんなときだからこそ、本当にやりたかったことがあぶり出されそうな気がするのですが、正直あまり出てきません。
昨年だったら、「サブスリー&市民ランナーグランドスラム」でしたが、今のような状況下だったら、そんな気分になれないかもしれません。
というのは、振り返ってみると、アキレス腱を断裂して動けなかった間は、復帰できたときのイメージが湧かなかったからです。
とにかく毎日のリハビリを頑張って、日に日に良くなる足を見つめることが楽しみでした。
走れるようになってきて、ようやく復帰後のイメージができるようになりました。
当分は行動が制限される月日が続きますが、そんな中でも、自分を成長できるようなことを見つけて、続けていく。
どんなひどい状況でも、人は不思議と慣れるものです。
アフターコロナの平穏な世界がやってきたときに、新たな目標が生まれたら、すぐに行動を始めましょう。
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