東京都のコロナ感染者が、連日100人超えしています。
ですが、他の都道府県では、東京都のようには増えていません。
なぜ、東京都だけ感染者が急増するのか考えてみました。
地方都市では、市中感染の心配はほとんどない
私は静岡市に住んでいます。静岡県の県庁所在地です。
しかし、私が住んでいる地区の周りを見渡しても、コロナが感染するとは思えません。
なぜなら、外を歩いていても、他人とすれ違うことは少ない。2-300m歩いて1-2人くらいでしょうか。しかも、移動の多くは自家用車を利用しています。
また、買い物をするために、お店に入っても、満員ということはありませんし、滞在時間も短い。大声で話す人はいません。
普通に生活をしていれば、市中感染は、ほとんど心配ないです。
感染確率は大雑把に「人口密度の二乗」
物理や化学では、気体の分子衝突を扱います。
分子同士の衝突頻度は、分子の密度の二乗に比例します。明確なソースが見つからなかったのですが、感覚的に間違っていないと思います。
https://www1.doshisha.ac.jp/~bukka/lecture/statistic/pdftext/std-03.pdf
分子を人間に置き換えて考えて、衝突頻度を感染確率と考えれば、感染確率は、大雑把に人口密度に比例すると考えて良いでしょう。
豊島区と静岡市で10倍以上
東京都の人口密度は、豊島区が一番多く、21,881.5人/km2です。
そして、私が住んでいる静岡市の人口密度は、駿河区で2,923.0人/km2です。
(21,881.5 ÷ 2,923.0)^2 = 7.49^2 = 56.04
豊島区と駿河区の人口密度を比較するだけで、東京の方が56倍も感染しやすいのです。
実は、静岡市の中心街は葵区です。葵区の方が人口密度は多いのですが、葵区は南アルプスも含まれるので、面積がものすごい広く、人口密度が低くなってしまいます。
葵区の中心街の人口密度は、浜松市の中心街がある中区よりは高いでしょう。中区の人口密度は5,391.7人/km2です。大雑把に、葵区はその1.5倍と考えて、6,500人/km2としましょう。
それでも、(21,881.5 ÷ 6,500)^2 = 7.49^2 = 11.3倍
10倍以上も感染率が高いです。
昼間の千代田区は100倍感染しやすい
しかも、昼間の東京は、仕事をするために他県から人が流入します。
昼間の人口密度が一番多いのは、千代田区の70,382人/km2。葵区と比較すると、
(70,382 ÷ 6,500)^2 = 10.828^2 = 117.25
100倍以上です。
ほとんどの地方都市は、東京にくらべて圧倒的に感染しにくい
全国人口ランキング10位。360万人が住んでいる静岡県。福岡県の次に多いです。
その県庁所在地の静岡市と比較しても、東京都の人口密度の高さ、そして、感染しやすさが100倍と、桁違いであることが理解できると思います。
ぜひ、ご自分が住んでいる市町村の人口密度を調べて、東京都の人口密度との比を二乗してみてください。
いかに、東京都が圧倒的に感染しやすいか、地方では感染しにくいのかが、わかります。皮膚感覚と合っています。
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あくまで、市中感染の確率の話であって、流行地域へ外出して感染したり、感染者と濃厚接触したケースには当てはまりません。
素人の考察なので、間違っている可能性もあります。
@kankichiまで、ご指摘いただけると助かります。
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