当ブログのテーマは「成長する方法を研究する」です。ブログ運営や、ランニングなどを通じて、成長のコツを探っています。
成長と成功。字は似ていますが、意味は大きく異なります。成長すれば、成功できる確率は上がりますが、必ずしも成功できるわけではありません。
成功するために必要なことを学びながら、世の中を支配する見えない「力学」の存在と作用を知ることで、社会に満ちたノイズを振り払い、より良い決断をできるようになるでしょう。
本書は著者のふろむださん@fromdusktildawnから送っていただきました。ありがとうございます。
ハロー(後光)効果
人の心は、非常に騙されやすいです。本書では特に「ハロー効果」について取り上げています。
ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。 光背効果、後光効果とも呼ぶ。 心理学の世界では、認知バイアスと呼ばれるものの1つである。
via: ハロー効果
例えば、会社の社長さんが語る子育て論を正しいと信用するような行動です。会社運営と子育ては関係が弱いので、社長さんの意見が正しいとは限りません。ですが、社長さんといえば優秀な方が多いですから、他のジャンルのことまで信用してしまうのです。
なにか決断をする際は、直感で決めるとハロー効果などの影響を受けて「勘違い」をしやすいです。直感を排除して、事実をリストアップして、なるべくロジカルに考えて決断することが、人生の精度をより高めることに繋がります。
また、ハロー効果を効果的に利用することで、自分のチャンスを広げることができます。
例えばフルマラソンを完走した実績をアピールしつつ、子供の学習方法について語れば「フルマラソンを完走できる人の意見は信用できそう」と思ってくれるかもしれません。
「仕事とは自己紹介」と言われることがあります。営業マンは、お客さんとどれだけ仲良くなれるかで、成約率が決まります。
自分の実績を後光にするハロー効果や、「吊り橋効果」「バンドワゴン効果」など、「認知バイアス」を駆使し、小さな成功を掴んで、再びハロー効果に加えることを繰り返せば、投資の再投資・複利と同じで、チャンスは広がっていきます。
バットを振り続ける
スポーツの成功は効果的な練習をいかに長時間行うかで決まるという研究結果があります。ところが、ビジネスにおける成功は、努力は関係なく、運で決まると言われます。スポーツのようにルールが一定でなく、不確定な要素が多いからです。
人生に成功も同じで、運で決まる部分が多いです。いわゆる「運ゲー」ですので、成功法があるとすれば「たくさん賭ける」ことです。一定の確率でしか成功できないのであれば、10回チャレンジすれば、確率は確実に上がります。
ヒットを打ちたければ、打席に立ってバットをたくさん振ることです。
運良くヒットが打てれば、その実績をアピールしハロー効果を活用することで、周りへの影響力を高めて、チャンスを広げる。その繰り返しです。
コンテンツとコンテキスト、ストーリー
多くの人は「コンテンツ(内容)」を大切にしているように感じます。
便利な商品、美しい楽曲、面白い小説など、質の高いプロダクトを素晴らしいと評価します。
自身についても、勉強したり、資格を取ったりと、コンテンツとしての自分を高めようとしています。
しかし、実際のところは、商品や楽曲、小説を自分の力で評価していません。専門家や知人の評判といった、他の情報を元に判断しています。
自分自身への評価も、周りからどう見られているかで決まります。自分が進む方向ですら、自分で決められない。
物事というのは、コンテンツだけでなく、その周りの「コンテキスト」、言い換えると「ストーリー」とのセットで評価されます。
いくらコンテンツを磨いても、ストーリーが良くないと、レベルアップにつながらないのです。
人生をストーリーに乗せる
人生の成功法則についても、同じことが言えます。
頑張りをどういうストーリーに乗せるかどうかで、結果は大きく異なります。
ハロー効果といった認知バイアスで効果的にレバレッジをかけてストーリーを整備し、決断の際には認知バイアスをなるべく排除して選択の精度を上げる。
認知バイアスを調子に乗って使いすぎると、リスクも大きくなります。程々が良いようです。上手く運用ができれば、人生を上手く切り抜けることができるでしょう。
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以上、本書を読みながら考えたことを、書き綴ってみました。
ふろむださん自身のブログ事例もあり、ブロガーさんにもおすすめです。
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