スポーツ上達のスピードは人によって違います。
天賦の才能を持っていて、何も考えなくても良いパフォーマンスを出せる人がいる一方で、なかなか上達できない人もいます。
選手としては、上達が早いほうが有利です。しかし、将来指導者になりたいのであれば、上達が遅いほうが資質があると考えています。
試行錯誤の経験が、指導に役立つ
上達が遅い選手は、どうしたら上手くなれるかを考えながら、練習してきています。こうすれば良くなる、ああすると良くないと、試行錯誤の一つ一つが、他人に指導するときの引き出しになるのです。
何も考えなくても上手くできた選手は、上手くできない理由がわかりません。よって、指導するときの引き出しが少ないです。選手としての実績と、指導者としての資質は、別物です。
プレーを言語化する
引き出しとはなにかというと「言葉」の種類です。上達の遅い人は、練習や試合の中で良いプレーを知り、一旦言葉に置き換えて、少しづつ吸収していきます。感覚で上手くプレーできる人は、言葉に置き換える必要がありません。
人への指導は言葉で行います。自分のプレーを言語化する機会が多かった人の方が、多くの言葉を持っています。自分の言葉で練習日誌をつけることは、プレーを上達するだけでなく、指導者になった時にも役立つはずです。
変え続ける
上達が遅い人は、漠然と練習するのではなく、どうすればうまくできるのかを常に考えて、工夫を続けましょう。
成長とは「変化」することです。小手先でちょっと変えたくらいでは、周りからみたら何も変わってないのと同じです。
プレースタイルや動き方を正反対にするくらいの荒療治をして、ようやく動きが変わったように見えます。
変えるには多くのエネルギーが必要です。変化にチャレンジできることこそが、天賦の才能を超える唯一の方法です。
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