これからのブログ戦略はズバリ、その道の専門家になってしまうことが一番の近道です。
専門家になんて、なれっこないと多くの方が思うかもしれません。しかし、これから先は、避けようがありません。ど真ん中の王道を行くしか無い。
とはいえ、立派な学者さんのようになれというわけではありません。ニッチな(狭い)ジャンルを設定し、その道だけの専門家になればよいのです。
類書が出版されない理由とは?
例えば私の場合、「人気ブロガー養成講座」という書籍を商業出版しています。
2016年に出版し、現在4年目ですが、同じような類書は一冊も出版されていません。
いわゆる「ブログ本」のジャンル全体では、年間に数冊出版されていますが、「人気ブログ」という軸の本は一冊もありません。
なぜでしょう?
ブログ×アフィリエイトが出版され続ける理由
種明かしをすると、「ブログ本」ジャンルの本のほとんどが、「ブログ×アフィリエイト」に関する本です、つまり、「お金儲け」を最終目標とした内容になっています。
ブログ×アフィリエイトで稼ごうと思ったら、検索エンジンからの流入が不可欠です。よって、SEO(検索エンジン最適化)に関する内容が多くなってしまいます。
ところが、Googleが日々アルゴリズムを改良しているため、SEOで有効な施策は、定期的に変化します。
よって、常に新しい本が出版されるのです。新しい本を出版しないと、情報がどんどん古くなってしまうからです。
「人気者になりたい」という承認欲求を突いた本
「ブログ」というジャンルで、「人気ブログを作りたい」という欲求だけを、引っ張り出したらどうでしょう。
人気者になる方法というのは、使えるツールは変わっていくかもしれませんが、時代が変わっても本質的にはさほど変わりません。
根拠やソースは、マーケティングの理論を流用できるからです。本の内容はアカデミックになり、信用を確保できます。
そして「人気者になりたい」という欲求は、誰もが持っている「承認欲求」と密接なつながりがあります。潜在的なマーケットが広いのです。
ニッチな分野に旗を立ててしまえば、他が真似しづらい
私は当時、なんとなくその事に気がついていて、本の出版コンセプトを「向こう5年は類書を出版できない内容」に設定。自分が持っている知識や経験を洗い出し、徹底的に詰め込みました。
SEOについては、2ページのみ。収益化についても、アフィリエイトやアドセンスに限定せず、広く簡潔にまとめました。
その結果、「人気ブログ」というニッチなジャンルですが、地道に読まれ続けていて、これまで6回重版となり7刷となっています。
自分のニッチなテリトリーを見つけて、旗を立てて陣地を確保してしまえば、そう簡単には入ってこれないです。商業出版した書籍は一生残ってしまうので、ジャンル選びは慎重にならざるをえないからでしょう。
変化が速いジャンルは電子書籍が向いている
「向こう5年は類書が出版できない」と豪語したのですが、さすがに3年半も経つと、新しい価値観も出てきます。
特に面白かったのが、Googleのアルゴリズム変化です。2016年後半のいわゆる「WELQ問題」により、GoogleはE-A-T(専門性/権威性/信頼性)重視の姿勢を前面に押し出し、大なたを振るいました。
書籍でSEOについて、ほとんど言及していないのは、検索エンジンは時代と共に変化していくからです。必要な知識はすぐに陳腐化していきます。
昨年2019年のGoogleアップデートにより、E-A-T(専門性/権威性/信頼性)が重要視され、自分が本当に専門家として認められないと、ビッグキーワードでは上位表示できなくなりました。
過去の書籍のSEOの内容は、基本的なもの以外は役に立たなくなってしまいました。
検索エンジンに関連した書籍は、商業出版よりも小回りの効く「電子書籍」の方が、向いているのかもしれません。
「ブログ・ブランディング 10年生き残るブログ戦略」を電子出版
ということで、今回電子書籍を出版しました。
価格は280円。スタバのコーヒーより安いです。
ここ数年、これからのブログは「ブランド」が重要になると、当ブログでは繰り返し発信してきました。そして今、本当にその通りになってしまいました。
小手先のテクニックではどうにもならず、本当の専門家になる必要があります。
2016-2019年にポストした記事からピックアップして、電子書籍用に加筆修正&編集して作りました。
各記事の最後には「Blog後記」と第して、いま読んで考えたことをショートコラムにして掲載しています。
最後のコラムと「はじめに」「おわりに」は、新しく書き下ろしました。
2015年に出版した電子書籍、
から引き続く三部作の最終本となります。5年後しで、ようやく完結しました。
世界中が、大混乱に陥っていますが、こういうときこそ、本質的な行動や思考が大切です。
ぜひ、読んでみてみてください。Kindle Unlimited(読み放題)でも読めます。