今回、ご縁がありまして、著者の野村さんから著書を献本して頂きました。
昔から吉野家のファンです。吉野家の株式も10年以上所有していているくらい、吉野家好きで、楽しく読まさせて頂きました。
吉野家で学んだ経営のすごい仕組み: 全員が戦力になる! 人材育成コミュニケーション術
本書を読みながら、共感できたこと、感じたことをまとめました。
吉野家の業務ノウハウだけでなく、お店の裏事情のようなものも知ることができて、楽しく読むことができました。
とにかく業務をマニュアル化する!
会社の経営者や、管理職であれば、誰もが頭を悩ませるのが「仕事の属人化」です。
ある特定の人がいないと、処理ができない、機械が動かせないといったことです。その人が病気になって欠勤したり、辞められてしまうと、非常に困ってしまいます。
解決するためには、重要な業務の内容、方法を調べ上げて、誰でも遂行できるように標準化して、マニュアルにすることが有効です。
吉野家は、オーナーと少数の写真、そして多くのあるアルバイトで店舗を回しています。アルバイトは入れ替えが多いため、新加入のアルバイトでも短時間で戦力に育てるために、多くの業務がわかりやすくマニュアル化されています。
著者の野村さんは、若い頃に吉野家でのアルバイト経験があり、吉野家の仕組みを実家の運送会社の経営に取り入れて、社内業務の潤滑&効率を図って、大きな成果を上げられているとのこと。
苦労は多かったと思います。属人化している業務というのは、その人が作り上げてきた仕事が多く、他の人には任せたくない、自分の仕事が無くなってしまうという心理が働くものです。
担当者を説得して、コミュニケーションを通じて仕事の順序を教えてもらい、誰でもできるように工夫も加えながら、マニュアル化する作業を、一つ一つ行っていくことは大変です。
それでも、最初は効果を実感しにくいかもですが、マニュアルが一定数まで増えれば、業務が一気に効率化していくことでしょう。
悪い情報ほど、速く報告する文化をつくる
会社の社長や管理職には、良い情報はすぐに上がってきますが、悪い情報はなかなか上がってきません。
トラブルが発生していたことを上司が知らず、対応が遅れて話がややこしくなったみたいな話は後をたちません。
悪い情報もすぐに報告が来るような、社内文化や仕組みを整える必要があります。
吉野家では、悪い報告でも上司はまず「ありがとう」と伝えるとのこと。失敗した人を叱るのではなく、まずはトラブルをどう解決するかを優先するのです。業務の中で起きたトラブルですので。
どの企業も、取り入れたい姿勢です。
ちなみに、自動車メーカーのホンダも、会議では問題解決に集中し、個人への攻撃は避けるそうです。「ニワトリを殺すな」です。
※吉野家の優待券を持ってます!
成果を細かく把握し、改善につなげる
吉野家では「日次決算」を行っているそうです。材料の在庫を確認して、1日ごとに決算して、どれだけ儲かっているのかを確認するのです。
外食業は、天気なども大きく影響するため、1日ごとの動向を掴めれば、材料の発注や、人員の配置を最適化できたりします。
予想ではなく、「事実」をもとに判断すれば、確実性は増します。
吉野家は牛丼中心のメニューで、チェックする項目が少ないので、全部チェックしているそうです。
一般企業でも、重要かつ日ごとの把握が有効な業務内容については、日次決算のようなことを行えば、効率の悪い部分や、ムダを把握し、業務を精度高く改善することが可能です。
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著者の野村孝博 @Nomuraunso1959 さん、献本ありがとうございました!
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