人と意見が違うことは当たり前です。
相手の意見に共感はもちつつ自分の意見を伝えたい場合、言葉使いに気をつけないと、トゲのある言い方になってしまい、相手に不信感を与えることになってしまいます。
「だけど」ではなくて「そして」を使う
「あなたはこう思っているんですね。だけど、私はこう思います」
という言い方をしてしまうことが多いです。「だけど」という言葉は、相手を否定してしまいます。相手に言われたら「ムッ」っと来ませんか?
逆接の言葉をつかってはいけません。その代わり「そして」という言葉を使いましょう。「あなたはこう思っているんですね。そして、私はこう思います」という具合であれば、相手を否定せず、自分の意見を伝えることが可能です。
ニュートラルな相づちを打つ
相手の話を聞く時は、「なるほど」「そうですね」「興味深いですね」というニュートラル(中立)の相づちをうちます。相手の意見を否定せず、かといって肯定もしません。
お互いの意見をぶつけるのでなく、まずは意見を受け止め合うことが大切です。ブレインストーミングでも「否定せず」が鉄則です。
複数の意見を同じ土俵に上げて、その先にある共通のゴールを目指すのです。
「心の架け橋」を意識する
ラポールとはフランス語で「橋を架ける」という意味です。相手とコミュニケーションをする際、まずは共通の話題などを通じて、お互いの性格や考え方、ペースを知ることで、相手との信頼感、「心の架け橋」をつくるのです。
いきなり、相手の意見を否定して突っ込んでいく姿勢では、ラポールはいつまでたっても築けません。敵対心が生まれて、意見は平行線のままです。人は各々まったく違った環境で育ってきたのです。人とのコミュニケーションにおいて「人と意見が違うことは当たり前」は大前提です。
相手を論破しても何も生まれません。複数の違う意見の先にある、共通のゴールを目指すことで、信頼感が生まれて、人生が豊かになっていくのです。
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