話し方や受け答え方が適切でなくて、炎上してしまうことがネットやメディアで多く見られます。
炎上を自ら望んでいる人は居ないと思います。
同じ内容でも、伝え方によっては、相手を喜ばせることも怒らせることも可能です。
ネガティブな話をしない
炎上しているブログ記事を拝見すると、個人攻撃や差別発言など、ネガティブな話題が多いです。文章にネガティブな表現が多いと、言葉の節々一に突っ込みどころが多くなってしまいます。
ネガティブな話題には、ネガティブな意識を持つ人が集まってきてしまいます。もちろん「批判」することは問題ありません。人格否定と問題への批判をしっかり区別して、問題への批判のみを行いましょう。
そして、批判するだけでなく、代替案もセットで提示することで、初めてフェアな議論になります。
逆ピラミッドを意識する
話は結論を最初に述べるようにします。逆ピラミッドとは、一番重要な事から話す方法です。時系列で話をしてしまうと、本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
一番重要な幹の部分が伝わらず、ある意味どうでも良い枝葉の話題をほじくられて、炎上するケースがあります。本題とは関係ない不用意な発言だけをピックアップして、都合良くつなげて難癖をつけてくるのが、足を引っ張りたい方々の常套手段です。
一部を否定すれば、全体を否定することができます。否定とは誰でもできる簡単なことなのです。しかし、結論が明確であれば難癖もつけにくくなります。ちょっとした否定に負けないように、結論をしっかり述べていきましょう。
相手を論破することは目的ではない
相手を論破しようとすると、逆上を呼んで泥沼の闘争に突き進んでしまいます。人は各々まったく違った環境で、異なる人生を歩んできているのです。意見が違うのは当然であるという前提を、まずは理解しましょう。
凝り固まった自分の考えが正しいことを主張するよりも、相手の意見を聞いて「そういう考えもあるんだ」と、考えの幅を広げていく方が、良い判断ができるようになります。その方が、結果として、懐の深い人間として、人生豊かに暮らせるようになるはずです。
人間は社会的動物であり、他人との関わり無しでは生きていけません。論破論破と周りを攻撃し続けるひとが、いざトラブルに見舞われたとき、誰があなたを助けてくれるでしょうか?
Yes butではなく「Yes and」「No but Yes」
「それは良い意見だね。だけど、私はこう思う」という言い方だと、肯定したあと否定するため、結局否定されているような感じになってしまいます。
相手の意見を聞いて、自分の意見を主張する場合は、Yes but ではなく、Yes and がお勧めです。「それは良い意見だね。そして、私はこう思う」だと、お互いの意見を両立できます。
「違う」と最初に明確に言い、そのあとで、「ただし、あなたのように考える人はたくさんいることは、私も理解している」など、あとでYesの部分を伝えるべきだと思います。
via: P125
まずしっかり自分の意見を述べてから、肯定してフォローするNo but Yesも良い方法だと思います。お互いの意見をイーブンな状態にすることで、信頼関係を築けるのです。
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本書は出版社より頂きました。ありがとうございました。
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