インターネットは、日々の買い物の仕方を確実に変えてきています。お店で商品を手にとって、そのままスマホでネット注文する「ショールーミング」は当たり前です。
あえて高く買いたいと思っている客など、誰もいないということです。生き残りをかけて、小企業は小さいなりの作戦で立ち向かわないといけないのです。
小さな会社は、大手インターネット会社の餌でしかない
最近の消費者は、店舗で良い商品を見つけると、ネットショップの最安値をスマホで検索して、その場でネット注文してしまいます。ショールーミングと言われる行為です。
小さなお店がいくら頑張っても、購入するのはネットから。重い荷物を運ぶ必要もありませんし、至って合理的な行動です。最強の捕食者として君臨するアマゾンや楽天に、売上をゴッソリ奪われているのです。
ネットとスマホが普及した現代では、小売のビジネスの構図が大きく変わってしまっていることを、しっかり認識することが大切です。
お金に換えられないもの
では、小さな会社は、どうしたら生き延びていけるのか?理想は「圧倒的に売れる独自商品」を開発することです。しかし、予算も人材も限られる小企業では現実的には難しいです。
そこで、本書では一つの切り口として「お金に換えられないもの」を提案していました。
例えば「時間」です。本当に急いでいる人にとっては、多少お金がかかっても、商品を購入してくれます。バイク発送、即日発送などを売りにすれば、商品・サービスに高付加価値をつけることができます。
誰でもできて成功すること。それは早くやること。続けること
小さな会社には、優秀な人材は集まってきません。いくら社員にハッパをかけても、良い商品やサービスが生まれることは、稀でしょう。
しかし、誰でもやれることがあります。「速くやること」と「続けること」。
速くやることは、前述のように直接付加価値につながります。ポップの制作や入れ替えは続けることで効果が出てきます。
人は成功体験を積むことで成長します。いきなり新商品の開発といったハードルの高い課題を渡すのではなく、スピードと継続で成功体験を得てから、次のステップに進ませると良いとのことです。
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本書では、この他にも広告・集客戦略など、今の時代にあった小さな会社のための最新の戦略を詳しく提案しています。
高く売るという能力は、高くても買いたいと思わせるように「商品を見せる」という行為と同意になる
小さな会社には、既存の「経営戦略」「マーケティング理論」ではなく、泥臭い手法が合っているのです。私も繰り返し読んでいこうと思っています。
※本書は著者の竹内さんから頂きました。ありがとうございます。
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