2023年10月29日に行われた、「しまだ大井川マラソンinリバティ」に出場してきました。
これまで何度も出場して、コテンパンにされてきたレース。今回はコロナ禍も重なり、5年ぶりの出場ということで、最初から狙いをサブ3.5に設定して走りました。
予想通り、30km以降かなり脚が重くなりましたが、なんとかサブ3.5を達成することができました。タイムはネット3:27:50、グロス3:28:04でした。
走りながら、ビデオも撮りました!
2023年10月29日に行われる「しまだ大井川マラソンinリバティ」にエントリーしました。
フルマラソンレースは、約1年半ぶりの出場となります。しまだ大井川マラソンinリバティは、2018年以来、5年ぶりとなります。
完走、そしてサブ3.5、できればコースベスト3時間20分切りを目指そうと考えています。
コロナ禍後、初の本格フルマラソンレース
実はこのレース、2021年にもエントリーしました。ところがコロナ禍真っ盛りで、直前で中止となってしまったのです。
しまだ大井川マラソン2021にエントリー 2年ぶりのレースに向けて
昨年から再開されましたが、次男のサッカー大会と重なり不参加でした。
私は、本レースをライフワークと位置づけています。今年はスケジュールに折り合いがつき、満を持しての出場となりました。
鬼門のしまだ大井川マラソン
これまで7回出場しています。実はかなり苦手なレースです。
- しまだ大井川マラソン2018 我慢の走りでコースベスト達成
- しまだ大井川マラソン2017 去年の悔しさを払拭しレースベスト達成
- 安定の玉砕(4年連続5回目) しまだ大井川マラソン2015
- 新しい自分を探しにスピードを上げるも玉砕 しまだ大井川マラソン2014
- パーソナルベストを狙うも玉砕 しまだ大井川マラソン2013
- しまだ大井川マラソンinリバティ2012 – リベンジ&サブ3.5達成なるか?
- 地獄の後半20kmの大井川リバティマラソン2009
玉砕という言葉が多い。コースレイアウトが絶妙で、蟻地獄のように、ランナーを追い詰めてくるのです。
レース戦略
しまだ大井川のコースは、島田駅周辺からスタート。大井川河川敷のマラソン専用コース「リバティー」で、一路大井川河口へ。
この区間は微妙に下っていて、かつ追い風のことが多いので、快調に走れるのです。
ところが、折り返してちょうど中間点。ここから、今度は上流へ向かい、新東名の下まで向かいます。
すると、コースは微妙に上りとなり、風も向かい風となります。一気に負荷が上がるのです。
ここで無理をすると、一気に脚に来て失速。残り10km以上を、後悔しながらジョギングすることになります。
戦略として、河口の折返しまでは、ペースを抑えめに。無理に前に出るとかせず、周りに合わせて、寝るように走ることです。
折り返してからも、無理に負荷を上げず、多少ペースを落としてでも、負荷を一定にして走ります。
30km過ぎて、余力が残っていそうなら、ペースアップすると、良いタイムが出るでしょう。32kmの大エイドで元気をもらえます。
レースレポート
スタートまで
朝は5時に起床。白米大盛り1杯と、味噌汁を頂きました。
飲み物は期限切れのOS-1。前日の夜と、当日の朝で飲み干しました。
エネルギー源である、切り餅を6:00、7:30、8:00頃に一切れずつ、3切れ頂きました。
当日のウェアと補給はこんな感じ。(右足のゲーターが下がってますが)
トイレは6時過ぎに。しっかり排泄できました。現地でも2回行きましたが、そちらはほとんど出ませんでした。
6:50静岡発の電車に乗り、島田球場に7:30頃到着。チームの皆さんと落ち合い、記念写真など。身支度をして8:05ころから荷物預けへ向かいました。
ところが、荷物預けの導線が悪く、荷物を預けるまでに20分ほど待ちました。8:25頃に荷物預け完了。トイレに寄りつつ、スタートへ。
今回はAゾーン。一番までした。球場からはかなり遠い。8:45くらいに到着。
毎回おなじみのチバちゃん(千葉真子)のハイテンションな激励、そして今年は瀬古さんもいて、オープニングは盛り上がりました。
9:00ちょうどにスタート! ロスは14秒でした。
10km:48:45(4’53/km)
第一折返し(19km)まで
スタートは非常にスムーズでした。ところが隣のランナーの強烈な肘打ちを食らって、「痛っ!」と声を出してしまいました。本当に痛かった。
まずは島田市内を走り、河川敷へ。Aゾーンだけあって、周りのペースが速い! 付いていこうとすれば、行けてしまうけど、この日のサブ3.5狙い。
過去に何度も痛い目にあってます。ここはしっかり我慢してキロ5分弱をキープ。でも、周りに引っ張られて、4:50/kmくらいで走ってしまうことも。
沿道からの声援が暖かく、テンションが上がる。蓬莱橋に瀬古さんがいて、ハイタッチしてもらいました。
けど、ペースが10秒くらいすぐに上がってしまうので、注意深く走りました。
河口までの道のりは、通常だと追い風。しかし、この日は向かい風に感じました。脚をなるべく使わないように、ペースをキープ。
後で調べてみたら、当日の風向きは9-10時は北東、10-11時は北西の風でした。よって、前半は北東の風、つまり向かい風となっていたのです。アンラッキーでした。
逆に言えば、前半調子良くスピードを上げてしまうと、消耗が激しかったということです。サブ3.5狙いは、私にとってはベストだったと思います。
ちょうど15km地点で、アクションカムのバッテリー切れ。(帽子に取り付けたビデオカメラで撮影しながら走りました) 走りながらバッテリーの交換を行いました。
作業中、ちょっとペースが落ちたので。少しだけペースアップ。4分45秒/kmくらいまで上げてみましたが、脚はまだ軽い。また元の5分/km弱くらいに戻し、河口を目指しました。
20km:49:26(4’57/km)
30km:50:12(5’01/km)
32kmまで
待ち望んでいた、河口の折返し。ここにも瀬古さんがいて、ハイタッチを貰いました。ツイてる!
メダリストのBCAAを給水と一緒に摂取。ちなみに今回は、10km、20kmでメダリスト。15km、25km、37km(カフェイン)でジェル。16kmでりんご、22kmでバナナを頂きました。給水は32kmまではすべて取りました。スポーツドリンクが多かったです。
ここからは、緩やかな上りだけど、追い風!っと思ったけど、追い風は感じませんでした。むしろ向かい風の気分。これは「横風」なのかなと、無理やり納得しました。
折返しまでは、周りのランナーの方が速かったのですが、折返してからは、形勢逆転。明らかに自分の方が速いです。この形になると、気持ち良いんですよね。
ですが、周りに合わせすぎると、ペースが落ちてしまいます。ドンドン前を追う気持ちが必要です。
25kmくらいから、向かい風が強くなってきました。これは後で調べたところ、風向きが北西に変わったからです。いよいよ、しまだ大井川が本当の牙を剥いてきました。
脚も重くなってきた気がします。
この区間では、周りに何人か同じくらいのペースのランナーがいたので。みんなで引っ張り合って走りました。
第二折り返しまで
脚が重くなってきて、立ち止まったら、もう動けない感じがありました。
大エイドでは、何か一つもらおうかなと走りながら物色しましたが、ランナーが多くて、走りながら取れるものがありませんでした。泣く泣く、一番最後のテーブルの水だけ頂きました。
ここからさらに5km上っていきます。この区間が一番キツイ。向かい風と上りのダブルで、脚を消耗します。ここからは気合です。
いくらキツいとはいえ、ゴールまでは10kmを切っています。これまでのレース経験上、押し切れそう。
後ろからやってきたサブ3.5ペーサー率いる集団に、一度吸収されてしまったのですが、突き放しました。
ペースを少し上げました。4分50秒/kmくらいで走ったと思います。
ゴールまで
長い長い上りを追えて、第二折返しへ。ここからは下り&追い風は確定していて、気持ちよく走れるはず…。なのですが、やはり脚へのダメージは積み重なって来ていました。
ですが、脳がゴールを感知したのか、脚は動きます。ここがチャンスと感じ、カフェイン入りのジェルを投入。
脚の重みが少し緩和しました。カフェインが効いた!
この区間は、サブ3.5集団から離脱した元気なランナーが結構周りに居たので、引っ張りあえたのも良かったです。
最後までペースを上げて、全て出し切る走りを目指しました。
41kmの距離表示が、400mくらい手前にありました。そこからが長かった!
最後の直線は、最後の力を振り絞り、かなり飛ばしました。
ようやくゴール地点のある競技場に入り、ゴールだ!と思ったら、ゴールはありませんでした。
なんとそこから300mほどトラックを周回してからのゴールでした。これまでは、競技場に入ったら、すぐにゴールだったのに。
最後、すっからかんの状態でトラックを走り、ようやくゴール前。
MCの方が熱く盛り上げてくれてました。
どんな展開になったとしても、フルマラソンのゴールに勝る達成感は、特別です。
ガッツポーズをしてゴール!
40km:49:03(4’54/km)
Goal:10:24(4’44/km)
ゴール後
ゴール後は、チップを取り外してもらい、水かぶりコーナーで顔を洗い、更衣室でゆっくり着替えをしました。
脚の攣りは、いつもよりは弱かったです。もう少し追い込めたかな?
ゼッケンについていたおもてなし券500円分で、生ビールを購入。ゴールへ向かうランナーを応援しながら飲みました。
チームのみなさんと落ち合おうと、待っていたのですが、雨が降ってきてしまいました。
傘を持っていなかかったので、レジャーシートを傘代わりに雨をしのいでいたのですが、かなり強くなってきたので、一足先にバスで駅に移動しました。
駅で、近所のランナーさんたちと会い、そのまま静岡駅の「大衆食堂 イマさん」で打ち上げしました。
反省点
事前のレースプランを確実に遂行できたことは100点です。
マラソンレースは、事前に立ててプランを確実に遂行することが全て。そして、30km以降は余裕があれば、ベストタイムを目指し、ゴールまで徹底的に追い込む。
今回はある程度、できたと思います。
しかし…。私は元々サブスリーランナーです。苦手なレース&久々のレースとは言え、そもそもサブ3.5の目標自体が、低かったのでは?という後悔はあります。
まあ、そうは言っても、サブスリーできる走力があった時期でも、しまだ大井川は3時間15分くらいでしたからね。難しいレースには間違いないです。
10月末のレースとはいえ、例年気温が高いし、絶妙なコースレイアウトで、怖くて突っ込めないです。
来年は、もう一段レベルを上げて、平均4’30/kmがベースのレースプランを組めるように、この一年頑張りたいと思います。ライフワークですので。
最後に、大会スタッフ、ボランティア、沿道で応援してくれた皆さん、そして、一緒にゴールを目指したすべてのランナーに感謝します。
ラップ
10km:48:45(4’53/km)
20km:49:26(4’57/km)
30km:50:12(5’01/km)
40km:49:03(4’54/km)
Goal:10:24(4’44/km)
ネット3:27:50
グロス3:28:04