しまだ大井川マラソン2017 去年の悔しさを払拭しレースベスト達成

毎年シーズン初戦に走るレース。前半の下りで足を使い果たし、後半は失速というパターンを、5年連続して続けています。

満を持して臨むはずだった昨年2016年は、アキレス腱断裂のためDNS(Do not start)。二年ぶりに帰ってきました。

台風22号が接近中で、土砂降りの中のレースとなりましたが、前半からペースを抑えて、そのままゴールまで押し切りました。

タイムは3:18’20。しまだ大井川では初のサブ3.5。会心のレースとなりました。

スポンサーリンク

しまだ大井川の罠

しまだ大井川は、以前藤枝市に住んでいた頃によく走っていたコース。いわばホームコースです。

河川敷沿いのコースなので、河口に向かうに従って、微妙に下っています。しかも上流から川沿いに風が吹くことが多いです。

しまだ大井川のレースは、前半河口に向かって走るため、下り坂&追い風となります。これがしまだ大井川の罠で、「あれ、今日は調子良いかも」と、前半オーバーペースで、折り返してから登り&向かい風で失速というパターンに陥りやすいのです。

私はコースの特性を知り尽くしているにもかかわらず、毎年同じ失敗を繰り返してきました。「前半の貯金」という悪魔の囁きに負けてしまうのです。

一応サブスリーを目指している私が、サブ3.5すらしたことがありません。単調で走りやすそうで実は難しい、タフなレースです。

レースプラン

今回はあいにくの雨。しかも台風22号が接近していて、朝から本降り。頑張ってもPBは出ないと思い、目標を3時間20分切りに定めました。平均4’45/km以内で走りきれば達成可能です。

とにかく4’40/km台でひたすら我慢する。そして30km以降足が残っていればビルドアップ。そんなプランを立てました。

スタートまで

当日は電車で島田駅まで向かいました。例年より空いている。DNS多そうです。

だんだん雨が強くなってくる。島田駅についた時点で土砂降り。駅のホームのベンチで準備をしました。

雨レースと言えばこれ。静岡市指定のゴミ袋に穴を開けてかぶります。これで数々のレースを走ってきました。軽いでしすし、必要がなくなればエイドのゴミ箱に捨てられます。今回はゴールまで被ってました。

8時ころに駅を出発して、そのまま荷物を預け、トイレの列に。8:50ころにトイレ終了して、オープニングセレモニーの中Aゾーンへ。

スタート直前に周りのランナーとハイタッチ。台風との戦いに挑む戦友のような感じです。

午前9:00にスタート!

夏の走り込み

今年のしまだ大井川マラソンに向けて、例年と異なるのが、夏にかなり走り込んできたことです。

7月末の富士登山競走に向けて、坂道を中心にトレーニングしてきました。

8-9月も草薙激走会で強いポイント練習をこなし、うまくつなげてこれました。

いつものしまだよりは、体が絞れていて、うまく動く感じがありました。

前半戦0-20km

スタートして4’40/kmくらいで巡行。息も上がらず、リラックスして走れました。この2年で心肺能力がそれなりに向上しているようです。

今回は雨。しかも強い! 5kmのエイド前の道が全面冠水していて、靴がびしょびしょに。それまで水たまりに気をつけて走っていたのに、この先はどうでも良くなりました。

マラソン専用コースリバティへ。リバティに入れば、水たまりなどはなくなるのかなと予想していたのですが、まったく逆。おそらくリバティは走りやすくするためにフラットに作られているので、水が排出しないのです。

よって、強く雨が降ると、道全体が水たまりにようになってしまいます。グラウンドからの水が川のように横切っているところも。

何でこうなってしまったのか?という疑問と葛藤しつつも、気がつくと思ったより寒くないですし、風もない。人間ってすごいですよね。土砂降りの中のランニングという状況に、次第に慣れてきました。

「悪い天気はない。着てる服が悪い」みたいな、ことわざがありますが、天気はしょうがない。自分の受け止め方次第で、見える景色は180°変わります。この土砂降りのレースを楽しんでやろうという思いがこみ上げてきました。

マムのフルーツステーションでパイナップルをもらいました。美味しい!

まずは20kmの折り返しまで、リラックスして黙々と走ることに徹しました。

中盤戦 20-32km

20kmの起点を折り返し、サプリとスポーツドリンクを摂取。問題はここから。

いつも、折り返して2-300mくらいで、足の重さや息苦しさなどの違和感を感じてきました。

今回もペースをキープしつつ、恐る恐る走ってみると、幸いにも違和感は出ませんでした。むしろ、力強くロードを踏めてました。

中間点のタイムは1時間38分くらい。いいペースです。

今日は行けるかもしれない!と思いつつ、けど当初の予定通り、30kmまではこのまま我慢と決めました。

多少登っているのと、雨が強くなってきたせいか、5秒ほどペースが落ちてしまいましたが、しっかり前に進めてます。

当日の雨の様子がYoutubeに。本当にひどい雨でしたね。

たまに腰のスイングと姿勢を確認。雨が強くなると、顔にビタビタ雨滴が当たるのが嫌で、顔を下げてしまいます。すると、姿勢が悪くなり、足に負担がかかってしまいます。

本レースでは500mおきくらいに、何度もチェックを繰り返しました。それが良かったのかもです。

後半戦 32-37km

32km地点に到着。脚は問題なし!いつもなら、残り10kmからネガティブスプリット発動で、スパートをかけるのですが、まだ不安。第二折り返し地点の37kmまで、このまま我慢することにしました。34kmの大エイドではバナナだけ頂きました。エイドの方々に手を振り、さらに上流の折り返しへ。

いつも思うのですが、大エイドから折り返しまでが長い! もしかすると、登りがキツイのかもです。雨もさらに強くなり、雨が抵抗になってくる。笑っちゃうくらいすごい雨。

しかし、この区間を軽快に走れているのは初めてです。とにかく我慢我慢。

大井川に流れ込む支流が増水していて、上にかかっている橋が、冠水ギリギリに見えました。これは早く通過しないと!と、焦りました。

ラスト5kmからゴール

ようやく第二折り返しを通過。残り5kmで2時間54分台でした。キロ5分で走れれば、3時間20分切りが可能な感じ。もっと速く走れれば、その分タイムが縮まっていく。

ここでようやく、スピードアップ。在庫一掃セール! 若干下りで走りやすい。最後まで出し切ろうと、ゴールを目指しました。

JRの鉄橋をくぐって、残り1km。

時計を見ると、4分10秒台まで上がってる。サブスリーは、このスピードでスタートからゴールまで走らないといけないのかと思うと、無理だろと思いつつも、40km走ってからのこのスピード走自体がトレーニングになります。

次のレースにつなげるため、必死で追い込みました。

思えば、昨年はアキレス腱を断裂。ギブスを付けて応援しました。みんなが走っているのを見て、「なんで自分が走っていないんだろ」と思いつつ、この複雑な思いは、次回走って払拭しようと決意しました。

そして一年、足の傷も癒え、去年の悔しさを吹き飛ばすチャンスが巡ってきました。しまだ大井川に帰ってきたぞ!

最終コーナーを左折して、ゴール!!と行きたかったのですが、ゴール前に本レース最大の水たまりが。池のようでした。

係員さんが指差して何か言っているのですが、水の中に段差とかがあったのかな? ゴールは目の前。

必死に水の中を走り、ゴール!!

タイムは3:18’20(ネット) 総合順位349位。エイジ143位。今持っている力を出し切って、上手く走れたと思います。

レース後

レース後は荷物を受け取り、着替えゾーンへ。屋根はあるけど、ブルーシートの上は泥だらけ。レジャーシートを持っていたので、敷いて着替えました。マラソン大会出場はレジャーシート必須ですね。

川根の足湯でのんびりしながら、チームメイトとの合流を待ちました。気持ちよすぎて動けませんでした。

会場の様子。伝わりにくいかもですが、雨でぐちゃぐちゃでした。

その後は車で、伊太和里の湯へ移動し、温泉へ。

夕方、西焼津の天狗でみんなで一杯会。レースの話題を肴に、楽しく過ごしました。

大会に関わったすべての方に感謝!

台風22号が接近していて、各地のマラソン大会が中止になっている状況で、しまだ大井川マラソンは決行しました。

制限時間の16時頃には、台風が更に接近して、かなり強い雨が降っていました。その後、運営やボランティアの方々が撤収作業を無事に行えたのがどうか心配です。

まず、今回開催を決定してくれた、大会運営者に深く感謝します。難しい判断だったとは思いますが、レース中止を願うランナーはいません。私は今回の判断に賛成します。

大井川は「越すに越されぬ大井川」と呼ばれ、古代から荒れ狂う川と聞いています。今回の豪雨開催は、しまだ大井川マラソンの象徴的な伝説の一つになるでしょう。出場したランナーの誇りとなります。

これだけひどい状況にもかかわらず、快適に走れたのは、ボランティアの方々の献身的な気遣いと応援があったからこそです。ランナーを盛り上げてくれて、本当にありがとうございました。

沿道からは多くの応援を頂きました。ある意味走っているより大変かなと思いました。かけてくれた何気ない応援の一声が力になりました。

そして、共にゴールを目指したすべてのランナーに感謝します。また来年も一緒に走りましょう!

【ラップ】

1-5km 4’21-35-40-31-36
5-10km 4’29-40-32-29-36
10-15km 4’34-37-36-41-43
15-20km 4’42-42-33-37-37
20-25km 4’37-46-42-39-40
25-30km 4’45-44-46-45-42
30-35km 4’46-41-44-55-55
35-40km 4’57-53-52-42-32
40-Goal 4’35-18-00

1-10km 4’37/km
10-20km 4’39/km
20-30km 4’45/km
30-40km 4’49/km
40-Goal 4’18/km

【過去の記録】

2015年
2014年
2013年
2012年
2009年

コメント

タイトルとURLをコピーしました