テレビ番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が面白いです。ゲストの講師が、自分の過去の失敗を題材にして、人生をよりよくする方法を講義するという内容です。
『しくじり先生』制作陣が語る「過去のしくじりを“愛される話”にする方法」
私も、堀江貴文さん、ヒロミさん、G.G.佐藤さんなどの講義を見ました。どん底を味わった人の話だからこそ、惹きこまれます。そして、人間的な魅力を感じます。なぜでしょうか?
自慢話は聞きたくない
ひたすら自分の話をする人っていますよね。面白い話なら良いのですが、自分の自慢話ばかりだと、さすがに頷くのも億劫になってきます。
自分の自慢話ならまだマシです。ひとしきり話が終わったら、今度は「友達の●●は、△△△で成功してさあ……」と、知り合いの自慢話が続きます。「こんなすごい友達を持っている俺ってすごいだろ!」というオーラがすごいです。
自慢話ほど、人を惹きつけない話はありません。
V字回復と感謝が共感を生む
自慢話をしたいのはよくわかります。少し工夫をしましょう。成功した裏側には、失敗やトラブルが色々あったはずです。それも一緒に伝えましょう。「こんなひどいこともあったけど、なんとか頑張ったよ」というどん底からのV字回復は、ストーリーの王道です。
周りからの協力もあったはずです。手助けに感謝して「●●さんの助けがなかったらできなかった」と、他の人をヒーローにするのです。「自分の力で成功した」と言ってしまうと、相手の心に響きません。
同じ内容でも、話の組み立て方によって、共感されたり、共感されなかったりするのです
不幸は人間力を深くする
しくじり先生では、過去の大失敗を正直に話します。そして、自分なりに学んだことを紹介して、現在の自分を表現します。失敗を他人のせいにはせず、周りへ感謝を語る。共感を得られるプレゼンテーションの王道です。
失敗やトラブルは、できれば経験したくないです。失敗した後は落ち込み、逃げ出したい気持ちになります。しかし、時間が過ぎれば、次第に気分は落ち着き、失敗を教訓に次の目標へ歩き出すことができます。
長い年月が経ったあと「あの失敗があったから、今の自分がいる」と振り返られるようになります。
しくじり先生では「最後は必ず笑いに変える」ということです。講師の皆さんは、みんな良い表情をされています。
過去の不幸は、笑い話や武勇伝になる。面白い話の引き出しが増える。不幸は避けたいですが、不幸の数だけ、人間として厚みが出てくるのです。
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