ネット上で「87歳の現役トレーダー」を紹介する記事や動画を読んで、一気に惹き込まれてしまいました。
小綺麗なマンションの一室で、大きな3つのディスプレイに株価チャートを表示させて、高齢の男性がトレードをしているのです。
87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」
この方こそ、「日本のバフェット」と呼ばれている、「シゲル」こと藤本茂さんです。デイトレードで18億円もの資産を積み上げてきた凄腕の現役トレーダーさん。御年87歳。
書籍を出版したということで、すぐに注文して読ませて頂きました。シゲルさんの投資の成功の秘密が、事細かく語られています。
元手が大きい方が圧倒的有利
シゲルさんは、高校を卒業後、ペットショップへ数年勤務したのち、独立してペットショップを経営。次に雀荘を経営して、3店舗に増やした段階で店舗をすべて売却。1986年に6,500万円ものキャッシュを得ました。
今でもかなりの金額ですが、当時はもっと価値が高かったはず。その後専業投資家となるのですが、投資は元本が大きい方が、圧倒的に有利です。
米国のS&P500は、過去の実績から計算すると10%ほどの年平均リターンが得られます。投資資産が1,000万円であれば、年リターンは100万円ほどですが、6,500万円あれば、650万円ものリターンを得ることになります。
5年間再投資を続ければ、1,000万円は1,600万円ほどに増えますが、6,500万円ならば、1億円を超えてきます。10年であれば、1,000万は2,600万円へ。6,500万円は1億7千万円近くまで増えます。圧倒的に6,500万円の方が有利です。
シゲルさんの成功は、投資の旨さもありますが、それ以前に、ブームをうまくキャッチして、ペットショップや雀荘経営を成功させたビジネスセンスによるところが大きいと思いました。
含み益を大きく増やすために
シゲルさんは、6,500万円を元手に、専業投資家になります。ちょうどバブル絶頂期で、資産は8億円まで増えますが、その後バブル崩壊し、2億円まで減ってしまったそうです。
それでも、元々が6,500万円なのですから、大きなプラスが残ったので、市場に生き残ることが出来たのです。
暴落に耐えるには、利益を積み重ねて準備をしておくしかありません。
少なくとも、30%下落しても元本割れしないくらいの利益を上げておけば、慌てて狼狽売りをする必要はなくなります。
そのためには、なるべく早いタイミングで投資を開始することです。時間を味方につけて、福利の力を最大限に活用すれば、低リスクで大きな資産を作る事が可能です。
チャートは読めるようにしておく
株価の動きは、予測が難しいと言われますが、それでも出現しやすいパターンというものがあります。
それらの形を頭に入れておけば、今後の展開の予測ができます。もちろんすべての予想が当たることはありませんが、当てずっぽうで売買するよりは、勝てる確率が上がるでしょう。
株価はファンダメンタルズで決まるとも言われますが、実際には、人々が売買をして相場は作られますので、人の心理の影響が働きます。理論値よりも大きく動くことが多いため、そこに大きなチャンスがあるとも言えます。
シゲルさんの投資の格言: 「漁師は潮を見る」
はまさに、チャートの重要性を示している言葉だと思います。
最終的には資産規模がものをいう
シゲルさんの投資手法は、基本はデイトレードです。デイトレードで小さな利確を積み重ねて、資産を18億円まで増やしました。
ですが、その一部は個別株として保有していて、配当金をもらっているそうです。その額は、なんと年間3,000万円!
どれくらいの規模なのかはわかりませんが、総資産が18億円なのですから、半分の9億円くらいは高配当株で持っていても不思議ではありません。
配当率が3%ならば、配当金はちょうど3,000万。それだけで十分裕福な生活が可能です。
それでもまだデイトレードを続けている87歳のシゲルさんのエネルギッシュさに、尊敬の年を抱かずにいられません。
運動を大切にする
シゲルさんは、毎朝必ず散歩がてら、山を登ったり、街を歩いたりするそうです。そこで見聞きした情報を、投資のヒントにしているとのこと。
デイトレードは、一日中ずっと座って、ディスプレイを見つめていることが多いので、どうしても運動不足になりがちです。
運動をしたほうが、脳が活性化されて、色々なアイデアが生まれたりします。シゲルさんもバランスを取るために自然と運動を始めたのでしょう。
私も、毎日5〜10kmのジョギングを日課としていますが、ランニング中に色々なことを考えます。投資の方針について考えることもあります。
色々なことを整理する時間を作るためにも、散歩やジョギングなどはおすすめです。
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