SEOは航空機時代へ。大艦巨砲主義から脱却せよ

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キーワードに特化した情報サイトは、検索ランキングで上位表示しやすいです。しかし、最近はブログの一記事が、サイトを押しのけて上位にランキングされるケースが増えています。

その背景にはソーシャルメディアがあります。

一記事でサイトを打ち負かす様子は、戦艦に代わって航空機が戦いの主役になった第二次世界大戦の史実とよく似ていると感じました。

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ソーシャルメディアの登場でSEOは変化している

Googleの検索アルゴリズムの根幹はリンクです。特に外部からのリンクが多いページを上位にする傾向にあります。外部リンクは第三者からの評価だからです。

外部リンクを集めるのは苦労します。ページにリンクをしてくれるのは、他のサイトの運営者。敵に塩を送る行為ですので、なかなか集まりません。

よって、キーワードに特化したサイトを個別に立ち上げて、ページ数を増やして、内部リンクで上位表示を狙う手法が主流でした。キーワード毎にサイトを分割したほうが、効率が良かったのです。

しかし、ソーシャルメディアの出現により、時代は変わりました。ソーシャルメディアはサイト運営者ではない一般の方が多数参加しています。敵に塩を送るとか関係無しに、面白い記事、役に立つ記事は一斉に口コミ(バイラル)されます。

多くの人の目に触れた記事は、ニュースサイトやブログなどで紹介されやすいです。ソーシャルの台頭により、一記事でも大量の外部リンクを得られるようになりました。わざわざキーワードに特化したサイトを立ち上げなくても、ブログの一記事で十分上位を狙えるようになったのです。

もちろん、キーワード特化型情報サイトでも上位を狙えます。ただし、以前のように一記事だけでは勝負にならないことではなくなったということです。

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戦艦(サイト)からブログ(空母)へ

キーワード特化サイトの順位が下がってしまうと、リカバリーするのは難しいです。キーワード特化型情報サイトは更新が少なく、ソーシャルでバイラルしにくいため、外部リンクを獲得しづらいからです。

一方、ブログの場合は、一記事の順位が下がっても、また別の切り口で記事をポストしてバイラルすれば、再び上位が狙えます。それを繰り返すことで、ブログへの外部リンクは蓄積され、ブログ本体のペイジランクAuthorRankは上がっていくでしょう。

こうした様子を見ると、

・以前のSEO
キーワード特化型サイト = 戦艦(サイト)と大砲(キーワード)

・最近のSEO
ブログ&ソーシャルによる口コミ = 空母(ブログ)と航空機(記事)

と無理やり例えると、分かりやすいかなと。

以前は戦艦(サイト)で大砲を撃ち合う感じで、戦艦自体がダメージを受けると致命傷でした。

現在は、航空機(記事)で攻撃できるので、航空機が撃墜されても、母艦(ブログ)にダメージはないイメージです。戦艦を一隻建造するよりも、航空機を一機製造する方が、時間・コスト・労力すべてにおいて上です。

時間をかけて作って上位表示できたであろうキーワード特化型情報サイトが、ブログのたった一記事に蜂の巣にされている様子を、何度か見ました。

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運営者の顔が見えるブログが生き残る

キーワード特化型情報サイトは、情報を集めただけのサイトが多いです。よって、他のサイトに真似をされてしまう可能性があります。内容を真似された上に、新しい情報を追加されたら、そちらのサイトの方が内容的には上になり、検索ランキングがひっくり返されるかもしれません。

ブログの場合は、情報だけでなく、ブロガー自身の考え方やライフスタイルが反映されている場合が多いです。よって、記事を真似されても、ブログとブロガーの信用は残ります。

これから個人でネット上で生きていくには、運営者の顔が見える形で、個人の信用を蓄積していけるブログこそが、回り道のようで一番確実だと考えています。

繰り返しになりますが、キーワード特化型サイトでも上位を狙えます。ただ、その上位性はかなり揺らいできています。

ネットも航空機時代へ。ネットという海から発艦し、ソーシャルという空を縦横無尽に飛び回るスタイルが、制空権と制海権を握りつつあると感じています。

今日のわかった

例えが分かりにくかったかもしれません。

第二次世界大戦時の航空機時代の到来の歴史を知っている方は、共感してくれると思います。

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