Google検索アルゴリズムの進化は、人工知能の導入により、重要な局面を迎えました。ディープラーニングにより、Googleは自ら良コンテンツの特徴を見つけ出し、学習して成長していくのです。今後、飛躍的な改善が期待できるでしょう。
Googleのアルゴリズム進化についてはずっと興味があって、2011年から5年間に渡り、定期的にポストしてきました。ちょうど一区切りのタイミングです。これまでの流れを振り返って、まとめてました。
捏造のSEOから、当たり前のSEOへ
私は2003年からサイト運営を開始して、2005年に独立。それからずっとGoogleの検索ランキングとにらめっこしてきました。しかし、Googleのさじ一つで売り上げが乱高下するネットマーケティングに疲れ、Googleからの集客に頼らない、自力でお客さんを引っ張ってこれるマーケティング技術の探求に向かいました。その活動の一つが当ブログ「わかったブログ」です。
時を同じくして、Googleは本格的なスパム撲滅を進めていきます。記事の内容だけでなく「誰が書いたか」を重視するAuthorRankの検討が始まりました。「自作自演」のリンク操作や、プログラム等で低品質のページを量産するような、ランキングを捏造する行為をスパムとして、徹底的に排除し始めました。
- SEO終了のお知らせ(2011/1/29)
- SEO終わった祭り(2011/7/5)
そして、パンダアップデート、ペンギンアップデートというアルゴリズムの大変革として結実しました。検索エンジンのセカンドインパクトとも言えるでしょう。
- 平穏にブログを続けるためのSEO知識(2012/12/12)
- ペンギン2.0時代のSEOを考える(2013/5/29)
これを境に、シェアやリンクされやすい面白い記事をポストする「コンテンツSEO」が主流になっていきます。なんのことはない、当たり前の活動がようやく評価されるようになってきたのです。
裏を返せば、以前はSEO業者によってランキングは操作されていたということです。人々はGoogle検索で情報を集めて、重要な判断をすることもあります。ランキングが操作されていたなんて、恐ろしい話です。
- SEOという言葉はそのうちなくなるのではないか?(2013/10/22)
バブルからの脱出
私も以前は、プログラムで大量に記事を生成して検索エンジンにインデックスさせていたり、アフィリエイト狙いの内容の薄い記事をたくさん書いていました。わかったブログに軸足を動かさずに、同じような方法で続けていたらと考えただけで、寒気がします。
当時の状況はバブルでした。人間社会の本来あるべきルールや関係性と、ネット上のルールが乖離しすぎていました。
もし、ネットにドップリ浸かっていたら、気が付かなかったでしょう。地元で個人事業主同士の勉強会に参加して、多くの知人と交流を持ち、ネット以外のビジネスの情報を仕入れていたことが、私にとっては大きかったです。
「SEO終了」の後に来るもの
Googleは検索アルゴリズムに人工知能を導入し始めています。人々の検索行動を学習し、ディープラーニングにより自らを成長させ、人間には理解できない深いところで、コンテンツ良し悪しを見極めるようになるでしょう。
コンテンツはコピペが可能です。こんな職業があるくらいですから。コンテンツの内容がランキングを決める最大の決定要因ではなくなるでしょう。むしろ、誰が書いているかや、言葉の節々ににじみ出る人間性など、コンテンツ以外の「コンテキスト」の重要性が増してくると予想しています。
これから、我々がすべきなのは、「好きなこと」を大切にするということです。好きなことであれば、膨大な時間と情熱を注ぎ込むことができます。お金で集めた100のコンテンツよりも、好きでやっている人のたった一つのコンテンツの方が、突き抜けるのです。
SEOという言葉を意識せず、自然体で好きなことを頑張る。すると、人々もGoogleも自然に応援してくれるようになる。そんな時代が近づいていると期待しています。
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