ことわざや名言といわれる言葉は、人々の記憶に焼き付きます。難しい理屈を並べるよりも、シンプルで心に刺さる言葉の方が、行動や考え方を変えることができます。
本書で紹介されている88のメッセージの中から、私が特に印象に残った5つをピックアップして、紹介します。
ミッションを明確にする
月に行こうという目標があったから、アポロは月に行けた。
飛行機を改良した結果、月に行けたわけではない。
経営者 三木谷浩史
人生の目標やミッションは、考えておくべきです。目指すものがないと、自分の日々の行動が上手く行っているのかをチェックできないからです。日々なんとなく過ごしてしまいます。
もちろん歳を重ねるごとに、目指すことは変わってくるのはしようがない。その都度柔軟に変更していけばよいのです。
失敗と成功は紙一重
チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。
経営者 本田宗一郎
たとえ失敗したとしても、「この方法では上手く行かないことがわかった」のです。かなり重要です。なぜなら、逆のことをすれば上手くいく可能性が高いからです。失敗は、新しいアイデアを導いてくれるのです。
失敗を恐れてチャレンジしなければ、何も得ることができません。チャレンジした人間は、上手く行けば成功。失敗したとしても、失敗から学び、次のステージに進むことができます。自分は何もしないのに、人の失敗をあざ笑うようなことを続けると、気がつけばあっという間に周りに置いてけぼりを食うことになるでしょう。
チャンスが天から降ってくることは、ありえません。自ら行動をおこして、自分の手で勝ち取るものです。
自分が変われば、相手も変わる
他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる
精神科医 エリック・バーン
相手に何を言っても変わりません。人の行動や性格は過去の経験の蓄積だからです。簡単に人は変われるものではないということを、知っておくだけでも人生が楽になります。
例えば、コップに半分の水が入っていて、それを「もう半分しかない」と思うか、「あと半分もある!」と思うかは、自分次第です。つまり、物事の受け止め方を変えることによって、世界はまったく違うものになるのです。
人は、相手が自分をどう思っているかを、表情や話し方から瞬時に判断することができます。好意的に接してくる人に対して、良く思わない人はいません。自分を変えて、周りへの接し方が変わることで、相手が変わってきます。
他人と過去を否定するのではなく、自分を変えて、未来を変えていく方が楽しい人生を送れるはずです。
人を育てるには
小善は大悪に似たり、
大善は非情に似たり
経営者 稲盛和夫
困っている人を助けてあげたい気持ちは大切です。しかし、その場しのぎにしかならない手助けをしても、また同じ困難は繰りかえします。失敗は早ければ早いほど、やり直せるチャンスが増えます。下手に顔を突っ込んで、中途半端な手助けをしても、結局相手のためにならないのです。
湖のほとりに住む老人が、嵐で旅立つことが出来なかった渡り鳥を可哀想に思い、えさを与えました。
毎日えさをやっていると他の渡り鳥も集まり、冬をその湖で暮らす渡り鳥が増えてきました。
暖かい地域へ旅立たなくても老人のえさがあるので、生きていけるのです。
ある冬、老人は亡くなりました。
老人からのえさを目的として集まっていた渡り鳥は、全滅しました。
他人は変えられません。自分で気がついて、責任を持って行動すること以外に、人が変わる方法はないのです。時には非情に徹することも必要です。
今を生きる
したことの後悔は、日に日に小さくすることが出来る。
していないことの後悔は、日に日に大きくなる。
作家 林真理子
「定年退職したあとの人生を楽しむために、今は仕事を頑張る」という考え方は、好きではありません。やりたいことがあるのであれば、いまやるべきです。定年退職をするまでに、大きな病気や事故に遭う可能性もあります。我々の世代には、定年退職というものがなくなっているかもしれないからです。
ゴルフも若い頃に練習したほうが、絶対に上手くなります。ジョギングも速くなります。海外旅行へ行った経験は大きな刺激となって、その後の人生に大きな影響を与えるでしょう。歳をとってからと言わずに、若い頃からドンドンチャレンジしていくべきです。
あの震災が起きてから、一日一日を楽しく元気に生きていこうという気持ちが強くなりました。
美味しいビールを飲むために
酒を飲むと死ぬ。
しかし、酒を飲まなくとも死ぬ。
パブの看板
タバコをやめて6年になります。お酒はやめるつもりはありません。とはいえ、お酒を飲んでしまうと次の日にひびくケースが多いため、健康と時間の有効活用のために、平日は禁酒しています。
その分、週末のビールの味は格別です。マラソンレース出場に向けて、最近は強めのジョギングを行っていることもあって、さらにお酒が美味しく感じます。
仕事をして、走って、飲む。
一年に一本の最高級ワインより、毎日テーブルワインを美味しく飲めるような、楽しい生き方をしたいです。
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