Newseum: Do You Trust Blogs? / rcade
個人ブログを始めるにあたって、ブログ名に「キーワード」を入れるかどうかは、悩みどころの一つです。
ブログの集客のメインが検索エンジンだった頃は、キーワードを入れることが重要でした。検索エンジンからの集客がしやすいからです。しかし、これからは気にする必要はなくなるでしょう。
Blog Marketing Up Close Pen Graphic / Maria Reyes-McDavis
成長スピードに対するリスク
例えば、ブログ名に「iPhone」や「Evernote」といった旬のキーワードを入れると、ジャンルが絞れることで、キーワードに関する情報を求めているファンがつきやすくなります。漫然として日記のようなブログを書くのではなくて、メインジャンルを固定して記事をポストし続ける方が、検索エンジンの検索順位が上位に表示されやすくなるため、検索経由の来訪者が増えます。
しかし、年月が経つと、ポストするネタが尽きてしまいます。ブログ名にキーワードが入っていると、キーワード以外の話題へ移行すると、読者の期待を損なってしまう可能性があります。「Evernote大好きブログ」という名前のブログを運営していても、もしかすると、「Evernote」は3年後にはまったく別のサービスに取って代わられていて、「Evernote」のサービス自体が無くなっている可能性もあるのです。
ブログにキーワードを入れることは、成長スピードと引き換えに、将来的にブログの存在理由がなくなってしまうというリスクも抱えることになるのです。
google nexus android / osde8info
検索エンジンの性能アップ
これまでは、ブログやブログ記事のタイトルには、キーワードを入れたほうが有利と言われてきました。しかし、検索エンジンは進化しています。現段階では、「記事のタイトルは内容を端的に示すもの」として、ランキングの重要な指針として用いられていますが、将来的には寄与率は低下していくでしょう。コンテンツファームなどのタイトル付けを悪用したページが検索上位に来ることを防止するために、検索エンジンは、タイトルに頼らずとも、文章の内容と質を理解できるようになってきています。
Googleは人間に近づこうとしています。より高度な文章解析技術と、ハイパーグラフ(被リンク)という自作自演が可能な間接的な評価ではなく、ソーシャルメディアから直接世間の評判を取り入れて、ランキングの精度を高めていくはずです。
これからは、Google先生が読みやすく、理解しやすい文章を書く必要はありません。単純に「人」に読んでもらうための文章を書けばよいのです。商品名といったキーワードではなく、商品を購入した先に待っている、快適な暮らしや楽しい人生がイメージできるタイトルをつけたほうが、多くの人に振り向いてもらえます。キーワードに引きずられない本来の文章に戻っていくのです。
Social Media Week Milano :: Il Festival della rete / br1dotcom
ソーシャルメディアとの連携
もしブログを一生続けたいと思うのであれば、具体的な商品名やサービスをキーワードにするのではなく、なるべく広い括りのキーワードを使うか、普遍的な言葉をブログ名に使うと良いでしょう。例えば、掃除機よりも「家電」というキーワードを使ったほうが、リスクは減ります。価値観を示すような言葉もgoodです。
キーワードが無い分、SEOが効きにくくなるため、最初は厳しい更新が続くかもしれません。しかし、いまはTwitterやFacebookといったソーシャルメディアあります。集客を検索エンジンに頼らなくても、それ以上のアクセスをソーシャルメディアから得ることができるのです。
ソーシャルメディアではブログ記事のテーマや内容よりも、ブロガー自身の個性や魅力が重要になります。キーワードなしのブログ名は、ソーシャルメディアと相性が良いのです。ブログ更新情報をソーシャルメディアに流すことで、フォロアー=リピーターを獲得して、口コミ拡散の基礎をじっくり作っていきましょう。
Personalizando WordPress 1.5 / juanpol
ブログが自分を引っ張ってくれる
当ブログは「わかった」という普遍的な言葉を使っています。おそらく、今後ずっと「わかった」という人間の行動が無くなることはないので、一生使えるはずです。ブログ名を考えた時は、上記のようなことを深く考えてはいませんでした。とにかく「何でも書きたい」という思いがありました。
しかし、「なんでもブログ」では芸がないので、ならば、日々「わかった」ことを書こうということで、「わかったブログ」というブログ名に落ち着きました。
この何気なく決めたブログ名が、今の私を引っ張ってくれています。私は現在、「みんなの『わかる喜び』を応援する」という使命のもとで活動しています。言葉には人生を左右するほどの力があるのです。