当ブログは「『人気ブログをつくる方法』を研究するブログ」と銘打ってきましたが、これだ!という決定打がなかなか見つけらず、これまでやってきました。
先日、普段ならめったに話を聞けないレアな方々のセミナーを聞いて、胸がスッとする思いをしました。現時点で考える「人気ブログの作り方」が、パズルが揃うような感覚で組みあがりました。
神イベントだったA8フェスティバル
今回参加したイベントは、A8フェスティバルです。
- キュレーションの時代の著者でITジャーナリストの佐々木俊尚さん
- 「ホームページを作る人のネタ帳」を運営するアルファーブロガーの@yamada_ntさん
- 売り上げがドカンとあがる キャッチコピーの作り方の著者で、ネットショップコンサルタントとして有名な竹内兼礼さん
3人のセミナーを立て続けに聞きました。
テーマは各々違いましたが、本質的に同じことを3人の方々が話していたことに気がつき、モチベーショングイグイ上がりました。
コンテクストのない記事は選ばれる理由がない
人気ブログの第一条件は、佐々木さんの言葉を借りると「コンテクスト(文脈)があるコンテンツ」が重要になってくるということです。
逆にコンテクストのない文章は、@yamada_ntさんの言葉を借りれば「あなたの文書を選ぶ理由がない」ということになります。最新の掃除機の使い方や形状、色などの情報は、読者からすればどうでも良いことです。メーカーのサイトに行けばもっと詳しく知ることができます。
重要なのは、「あなたが掃除機を手に入れて、何を得たか、何を感じたのか」という、ブロガー自身の「感情」が入ることです。ブログは「感情」が最大のコンテクストになるのです。
伝説の(?) チュッパチャップスタワーまで、お祝いに頂いてしまいました。本 当にありがとうございます!実物が目の前にあると、なぜだかテン ションがあがります。 / Tokuriki
チュッパチャップスといえば、@yamada_ntさん
第二は、キャラクターの設定です。竹内さんはブロガー自身のキャラづけの重要性についての話しをされていました。人は「知っているモノを買うか、知っている人から買うか」のどちらかです。知っているモノを売ると、かならず価格競争、SEO競争になります。我々は読者にとって「知っている人」にならないといけません。エッジの効いたキャラづけが、コンテクストを生むのです。
@yamada_ntさんはチュッパチャップスが大好物で、特にコーラ味が大好きだそうです。セミナーの冒頭と最後で繰り返しお話されていました。この話を聞いたセミナー参加者の多く(そして、この記事を読んだあなたも^^ )は、今後チュッパチャップスを見たら@yamada_ntさんを思いだすでしょう。強烈な関連付けはキャラ付けに有効です。ブログのテーマ、プロフィール画像、自己紹介は、スパイスを効かせて、後で思い出してもらえるようにしておきたいです。
iPhone 4’s Retina Display v.s. iPhone 3G / Yutaka Tsutano
期待を裏切らない
第三は「絞りこみ」です。iPhoneネタが中心のブログには、iPhone好きで、常にiPhoneの記事を読みたい人が集まってきます。iPhoneのネタがないと、残念に思います。めざましテレビを見たら、ショーパンが風邪でお休みしていたらガッカリするのと同じです。
メインのジャンルを決めて、同ジャンルのネタをポストし続けることが、ブログのファンを集める重力になり、ブログの根底に流れるコンテキストになります。@yamada_ntさんは、ジャンルに特化する戦略を「キューブの法則」と読んでいました。
自分の仕事やキャリア、趣味など何でも良いので、一つポジションを決めて、視点を固定したほうが、書きやすいです。わかりやすくて読みやすい文章になります。
via: 文章力とは、この世を生きる力である
当ブログは「人気ブログをつくる方法」を考えるブログで、ビジネス本の紹介なども、ブログ運営術を補助線として記事にすることが多いです。当ブログの読者さんは「人気ブログをつくるノウハウ」を知りたい人たちが多いからです。
P1010007 / taquai
ファンを大切にする意識
4つ目はファンを増やすことです。@yamada_ntさんの、
「100のネットファン、もしくは、10人のリアルファンが居れば、人気ブログを作ってネットで成功できる」
という言葉が、耳について離れません。「私はスゴイんです!」と自画自賛したところで、誰も聞く耳を持ってくれません。第三者の人から「あの人のブログ面白いよ」と聞くと、読んでみようという気になるものです。ある一定数のファンがついてくれれば、ファンが口コミをして広めてくれるのです。
佐々木俊尚さんの話にあったように、これからはフィードの時代です。マスメディアという巨大の大河の河口で、消費者が口をパクパクするような情報発信は次第に衰退し、個人間に細い水路(フィード)が張り巡らされているようなソーシャルメディアによる情報流通が拡大してきています。ソーシャル上で情報を広く発信していこうと思ったら、お金をかけても効果は限定的で、ソーシャルメディアに自ら入り込んで、影響力を高めていくしかありません。
Waterways / Nevalenx
ソーシャルメディア上で影響力を増すことで、100のネットファンを作ったり、リアルイベント等の交流を通して、10人のファンを作ることは、真摯な活動の元で成り立つものです。ブログ集客の手段としてSEOは大切ですが、意図的なリンク操作はスパム認定される可能性があります。ファンがつけば、自然とナチュラルリンクが増えて、結果的にSEOになります。
ファンが付いていれば、検索エンジンが無くなっても、アクセスは確保できます。検索エンジンは人間の脳を目指していると言われています。ファンが多くついているブログの検索順位は、今後上がっていく方向に進むはずです。
上記の4つのポイントを意識してブログを更新することが、現時点で私が考える「人気ブログを作る方法」です。
講師の@yamada_ntさん、佐々木俊尚さん、竹内兼礼さん、そして、イベントを切り盛りしていたA8フェスティバルのスタッフの皆さんに感謝します。本当にありがとうございました。
参考:@yamada_ntさんのセミナーの内容が詳しく記載されています
【参加れぽ】初心者が1ヶ月で人気ブログになるためのメカニズム