ソーシャルメディアマーケター美咲

ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアを、ビジネスに活用したいと思っている人は多いでしょう。

ソーシャルメディアマーケター美咲 新人担当者 美咲の仕事帳

ソーシャルメディアは、既存メディアではカバーできなかった領域をカバーできる新しいツールであって、既存メディアとうまくコラボさせることで大きな力を発揮します。

本書では、新入社員である主人公が、ソーシャルマーケティングに奮闘するストーリーを通して、ソーシャルメディアをビジネスに活用する考え方を学ぶことができます。ストーリー仕立てなので、頭にスッと入ってきます。


Residential area in Meerssen / Peter Koves

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ソーシャルメディアがカバーできる領域

ソーシャルメディアは仲間ゴトが形成される場所。

マスメディアはソーシャルグラフを超えて情報を伝え、世の中ゴトを形成するメディア。

どっちがいいという議論ではなくて、両方役割が違うし、必要ということですね。

ソーシャルメディアは人の繋がりを伝って情報が伝達しているため、多くの人に短時間で情報を伝える目的には不向きです。マスメディアを利用するしかありません。

マスメディアでアピールして、ソーシャルメディアで口コミ拡大を狙う、「マスメディア×ソーシャルメディアのコラボ」が最強です。しかし、多くの予算が組めない場合は、PR(ニュースなどに取り上げてもらう)を仕掛けつつ、ソーシャルメディアで拡大を狙うしかありません。

こちらが言いたいことじゃなくて、相手が知りたいこと、興味があること、誰かに伝えたくなるようなことに情報を変換して伝えてあげればいいんだよね

新聞や雑誌、テレビなどのニュースで取り上げてもらうには、アピールの方法に一ひねりが必要です。ニュースになりそうな文脈を考えて、そこに商品を滑り込ませる「コンテキストプランニング」が必要になります。


Drive / timo_w2s

ソーシャルメディアは操作できない

ソーシャルメディアでの評判はあくまでも消費者によるオーガニックなものなんだ。

企業が結果をコントロールするなんてできない。

だから、ソーシャルメディアマーケティングは、結果をコントロールするんじゃなくて、理想的な結果が出るようなプロセスを考え、実行していく「プロセスマネジメント」なんだよ

ソーシャルメディアを意図的に操作しようとすると、確実に批判を浴びることになります。いわゆる炎上です。人々は、広告を見せられることを苦痛に感じ、広告を避けながら生活しています。「やらせ」や「サクラ」は最も忌み嫌われる方法です。

先日の九州電力のメールやらせ問題などは、最たるものです。あっという間にソーシャルメディア上で話題となりました。

ソーシャルメディアマーケティグを仕掛ける場合、結果をコントロールしようとしてはいけません。トラブル時の対応を含めた事前計画をしっかり立てて、プロセスをしっかり管理することでリスクを最小にしていく意識が大切です。あくまで、ソーシャルメディアに「参加させていただく」という、謙虚な姿勢が根底になければなりません。


Midnight Munchies with Buzz A338738 / maplegirlie

口コミは簡単には発生しない

どこにでもあるふつうの商品を扱っているショッピングサイトが話題になるなんてことは考えられないわ。現に普通に生活している中で、そんな話題が広がっていることなんて見たことがないもの。

まずは、バズなんてそんなに簡単に発生するものじゃないってことを、しっかりご理解いただかなくっちゃ

ウェブ2.0的な考え方だと、参加者が自発的に書き込みをしてくれて、盛り上がっていくことが理想です。しかし、世の中はそんなに甘くはありません。場を作っただけでは、よほどのことがない限り、参加者が自発的にコミュニティを盛り上げるなんてことは起きません。

コミュニティを盛り上げていくには、コミュニティの運営側から積極的なアプローチが必要です。継続的に話題を投下して、発言を促すようなハンドリングをうまくやれるかどうかが、カギになります。


Social Media Breakfast – Minneapolis/Saint Paul #16 / Mykl Roventine: Out & About

ソーシャルメディアマーケティングの目的とは?

この時代にね、広告やSMM(ソーシャルマーケティグ)が解決できることってのは実は意外なほど狭い領域かもしれないんだ。

俺らはそれを忘れちゃいけないと思う。

売り上げは商品力も含めた企業の総合力で決まります。マーケティングやソーシャルメディアだけで決まるものではありません。

サッカーで言えば、リスティング広告がフォワードでシュートを決める役割、バナー広告やタイアップ広告はミッドフィルダーとしてフォワードにボールをつなぐ役割、SMMはサポーターを増やしてスタンドから応援して鼓舞する役割、なんて例え、あってますか?

ディフェンダーがシュート数で評価されないように、ソーシャルマーケティグを売り上げ額や収益で評価することには無理があります。

ソーシャルメディアマーケティングの目的は、商品やサービスを利用して頂いたきっかけを、一度きりに終わらせずに、継続したコミュニケーションに落とし込むことです。今日明日の売り上げを伸ばすために利用するものではありません。費用対効果ではなくて、投資対効果で測定すべきでしょう。

将来に向けたブランディング・マーケティングの礎として、ソーシャルマーケティングにじっくり取り組んでみてはいかがでしょうか?

読書2011
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