読書は楽しいです。新しい知見・知恵を知る喜びは、代えがたいものがあります
楽しいことは続けられます。多くのことを効率よく身に付けられます。「楽しい読書」を通して、スキルや人間性をもっと高めていきましょう。
Invisible Skateboarder / Photo Extremist
目に入らない本は読まない
家を買って借金をしている人は、「これからインフレになる」と主張する本や雑誌の特集を読みたくなる。逆に年金生活者は、「デフレが続く」と主張する本や雑誌を読みたいと思う。
それは、「自分の願望を理論化してくれる本や雑誌を読みたい」「主張を聞きたい」だけであって、それでは将来経済が本当にどうなるかはわからない。
自分の好きなものしか目に入らなくなったら、おしまいだ
人間は、興味がある対象に、脳アンテナが反応しやすいようにできています。本屋で全く知らない分野の本棚の前に立っても、どの本を買えばよいのかわかりません。知らない分野の書籍に、いきなり手を出すのは無謀です。読むのなら、お勧めの名著から入りたいところです。
知人が勧めてくれる本や、手持ちの書籍に記載されている参考文献などを足がかりにして、背伸びをせず、少しづつ興味の輪を広げていくことです。良い本を教えてくれる知人や、ブログ、本書のような気づきを見つけてネットワークを広くしていけば、自分の視野も広がっていきます。
新しい知見を得て「わかった!」と深い喜びを感じるには、質の高い本を読むだけでは駄目で、本の内容を咀嚼できる好奇心が不可欠です。焦る必要はありません。
Bookshelf / trawin
書評で本を評価してはいけない
最も重要なのは、書評は対象となる本の内容を評価するためのものではないということだ。
著者の主張について吟味するものでもない。
あくまで本として面白いか、読む価値があるかということを伝えるものだ
当ブログでは、書評ではなくて「読書エッセイ」を書くことにしています(詳しくはこちらの記事)。内容の紹介・分析ではなく、読みながら自分が考えたことを書きます。本の内容に対する批評はしません。
二人の人間の<内なる書物>は符合しようがないのだから、作家を前にしてくだくだしい説明に走っても無駄だということである。
そんなことをしたところで、作家は不安を募らせ、相手は何か別の本について語っているのではないか、自分を別の作家と取り違えているのではないかと思うだけである。
via: 読んでいない本について「堂々と」語る方法
国語の試験問題の答えが、著者の意図とは全く違ったという、笑い話(実話です)があるくらいです。プロの研究者でも作品の文脈を取り違えるのです。
「自分語り」と言われることもありますが、自分の知識と、本の内容を組み合わせることは、異質なものを化学反応を起こさせる「アイデア創生」のステップそのものです。もちろん質の良し悪しはありますが、素人が下手に内容を批評するよりは面白い文章になっていると思っています。
書評を書くことはじつに面白い。文章もそれなりに上達するし、本の読み方も深くなるように思う。
(中略)
私の場合はお勧めすることしかしないから、褒める文章だけはうまくなったような気がする
これは、日常生活においても、仕事の上でも得なことだ。人間関係を円滑にするためには、褒めることが基本だからだ。
少なくとも、人を蔑み、バカにするための言葉がうまくなるよりもはるかに得だ。
人をバカにしてメシが食えるのはテレビの中のコメンテーターやタレントくらいなものである
当然、当ブログの読書エッセイは、読んで面白かった書籍しか紹介しないので、プラスの言葉が並びます。逆に人を蔑むようマイナスの言葉が並んだブログに人が寄ってきません。読み手が楽しく読める文章を意識すべきだと、強く思います。
Streets of Osaka / kevindooley
街へ出よう
成功とは、狙って手に入れられるものではなくて、ツキの要素が大きいです。ツキは人づてにやってくるものです。成功する可能性を高めるには、なるべく多くの人と接することです。チャレンジを増やし確率を高めることです。そして、チャンスを与えてもらいたければ、与え続けなければなりません。
良質の本を読むのもそうであるし、また社内にだけ留まっているのではなく、社外の人たちと勉強会などを行うことも、サイコロを振っていることになる。
勉強会だけでなく、取引先のエライ人に会う、親の友人たちと話をさせてもらう、講演会を覗かせてみるなどもお勧めだ。
旅行もいいが、じつのところ昔ながらの人脈づくりが一番いい。パソコンの前にだけ座っていても先には進めないのだ。
読書で得た知恵は、仕事や趣味でどんどん活用すべきです。いくら「俺はこの本を全部読んだぜ」と自負したところで、内容が身に付いてなければ本末転倒です。ブログに感想をポストすることもお勧めです。
読書⇒実践⇒チェック⇒読書⇒実践・・・を繰り返して、人間性を向上していくことに、読書の本質があると思っています。日頃から楽しく読書ができれば、これ以上の実益を兼ねた趣味はありません。大事にしていきたいです。
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