多くの起業家の方々が、座右の書として紹介されている漫画です。ゲオで借りて全14巻を一気読みしました^^
転職斡旋会社を舞台にしたストーリーを通して、これから世の中から求められる人材と、伸びていくビジネスに関する話題が詰め込まれています。
「世の中は人」だと、つくづく考えさせられる漫画でした。
仕事の能力の本質とは
仕事とは何か…。多くの人は仕事とは作業だと思っているが、それは違う。
「仕事とは人間関係」
人間関係が円滑な人は、仕事ができる
via: エンゼルバンク2巻
仕事の能力とは、人間関係で決まります。仕事上の良い話は、知り合いを通してやってきます。いくら自分の技量が高くても、自分ひとりでは大きな仕事は進みません。仕事上の能力で一番必要なスキルは、実はコミュニケーション能力なのです。
コミュニケーション能力を磨くには、まずは意識して行動することだと思います。NLP理論の基本(ラポールやバックトラック)だけでも学んでおくと、コミュニケーションの取っ掛かりで失敗することは少なくなるはずです。あとは何事も真摯に取り組む姿勢が必要です。
影で人の悪口をいったり、揚げ足を取ったりしている人は、日頃の言葉や態度に表れます。職場でも煙たがられて、誰も相手にしてくれないでしょう。日頃から真摯な気持ちで、他人に接することが大切です。
Technological Feelings / pedroelnegro [ and Reverend Godless]
人は感情で動く
人を羨んだり、妬いたりって、すごく人間的でしょ。人間的な感情が行動するきっかけでいいじゃない。
感情で動いても・・・、その後に論理的に戦略を立てれば、成功できるんだよ。
via: エンゼルバンク5巻
人は命令では動かない!
感情で行動する生き物だから!via: エンゼルバンク10巻
ビジネスではロジック(論理力)が重要だとよく言われます。ロジックは重要だとは思います。しかし、ロジックだけを振り回して仕事をするのはどうかな?と思っています。なぜならば、ロジックは所詮道具に過ぎないからです。
仕事の基本は、要するに「やりたいか、やりたくないか」という感情です。やりたくないものは、いくら頑張っても上手く行かないでしょう。
「ネットで数分調べれば、デザイン・機能・値段、何でも比較できる。それが賢い買い方だとわかっていても、やる人はほとんど居ない」
「そうはいっても、大きい買い物は違いますよ」
「本当に?全部同じさ。人はいつも決めてから悩む」
「どうしてそこまで・・・言い切れるのです?」
「基準がないと比較できないから、上手く悩めないんだよ」
via: エンゼルバンク2巻
普段の買い物でも、炊飯器一つ購入するのに、各スペックや価格を詳細に比較して研究している人は少ないと思います。多くの人が、ぱっと見で雰囲気がよさそうな機種を選んで、選んだ理由を後付けしているだけです。
結局ロジックとは、やりたいことを、なぜやらねばならないのか。やりたくないことを、なぜやるべきではないのかを説明するための道具にすぎないのです。それでよいのです。人の感性センサーは抜群の性能を持っていますので、全面的に信用しても良いと思います。「なんとなく嫌な予感がする」という皮膚感覚は、かなりの確率で当たることは、誰でも経験していると思います。
源流 / y_katsuuu
利益の源泉とはなにか?
会社の利益・・・。それはね、信用だよ
via: エンゼルバンク2巻
ビジネスとは、お客さんに便利なサービスや商品を提供して、その見返りとしてお金を頂くことだと思っている方が居るかもしれませんが、これは正しくありません。便利なサービスや商品を提供し続けることで積み重ねてきた「信用」に対して、お客さんはお金を払ってくれることが、ビジネスの本質です。
電話にすぐ出るか出ないか、たったそれだけで?
まさか・・・そんなちっぽけなことで・・・と思うよね。ところがそのちょっとしたことが大きなことなんだ。
ダメな会社はすっごく些細で常識的なことの不備が原因で利益が出ていないのに、あっちを改善、こっちを改善と難しいことばかりをして、無駄なことで疲弊している
via: エンゼルバンク3巻
信用を蓄積するには、一人でも多くの人に自社のサービス・商品を利用してもらう必要があります。商品を選ぶ、お店を選ぶ理由って、ほんの少しの差だったりすることってありませんか?
以前、ドライブインに寄ったら、たくさんの屋台がありました。ぐるりと物色していたときに、子供に「可愛いねー」と声をかけてきてくれたおばさんの屋台で、最終的にはソフトクリームを買いました。ほんの小さな気遣いの差が蓄積されて、決定的な利益の差になるのです。
裝孝維,這條線有可能不成長?! / tenz1225
ビジネスマンとしての成長
「ベンチャー企業の社員って、仕事で結果を出したとき報酬として何がもらえると思う?」
「ボーナスじゃないんですか?」
「違うよ、報酬は仕事だよ。割り振られた仕事ではなく自分が望んだ仕事」
「自分が望んだ仕事・・・」
「ベンチャーにお金の余裕はないし、お金よりも・・・自分のアイデアを実現させてさらに結果を出すほうが、満足は得られるんだよ」
via: エンゼルバンク8巻
ビジネスマンとして成長するためには、どんな小さなことでも、「責任者」になることが重要だと思います。商談をするにも、相手に裁量権がないと、「この人に話しても意味無いかな」と思われてしまって、腹を割った話にならないからです。
相手が信頼してくれて、話が進むようになれば、どんどん仕事がおもしろくなっていきます。自分を通して、電話一本で、メール一通で大きなお金やプロジェクトが動いていくときの感覚は、バッチコイ的な興奮があります。
「井野さん・・・人が一番成長する時って、どういう時だと思う?」
「人が一番・・・成長する時?」
「人は人に教える時、人を育てる時に成長するんだよ」
via: エンゼルバンク7巻
人を育てるには、修羅の海に投げこんで、自分の力で這い上がってこさせる、いわゆる「丸投げ」が一番有効です。私の会社員の頃の部下への指示は、基本的に丸投げでした。
しかし、完全に丸投げというわけでなくて、事前に関係者に連絡しておいたり、どうにもならない時の別の案を考えておいたりと、すべてを丸投げにしてしまうのは、上司としては失格です。
上司の役目は、部下と明確な目標を定めて、目標に向かって部下が気持ちよく仕事ができるように、バックアップしてあげることです。組織の「マネジメント」を少しずつ学ぶことで、人は一段上に成長できるのだと思います。
Risk Factory / kyz
リスクテイカーであれ
よく観察して考えてみろ。公務員やサラリーマンになることは本当にローリスクか?
ベンチャーの社長、音楽家や芸術家、自営業者になることは、本当にハイリスクか?
ローリスクなつもりでハイリスクな選択をし、ハイリスクだと思ってローリスクなものを見逃していないか?
via: エンゼルバンク13巻
サラリーマンは、タイタニック号に乗っているようなものだと思います。会社自体が傾いてしまったら、自分の力で身を守ることは不可能です。投資や副業で最低でも2つ以上の収入源を持つべきだと思います。本業以外のビジネスをすることは、視野が確実に広がります。本業と副業の相乗効果で、自分のビジネスセンスを向上させることができるでしょう。
「同じ会社に何年もいることで、誰に聞けばいいのか、会社のルールはどうなっているのかを熟知して、スムーズに動ける。このような能力を企業内特殊熟練という」
「企業内特殊熟練?」
「企業内特殊熟練の高い人は今の会社では良いパフォーマンスを発揮するが、他社に移ると同じように動くことはできない」
via: エンゼルバンク2巻
企業で働いていても、外部の人とコミュニケーションが取れる職場であれば、人脈を築くことで、転職や独立に結びつけることが可能ですが、社内の人とのコミュニケーションが主体の人は、その会社内でしか使えない人脈やスキルを積み上げていくだけです。会社時代が安泰で、出世できればそれでも良いでしょうけど、会社自体が傾いた場合は、すべてが無駄になってしまいます。
10年前までは普通に利用されていた銀塩フィルムと銀塩カメラ市場は、一部を残して、一瞬にして姿を消しました。フロッピーディスクもMDもほぼ消えました。今の世の中には「絶対」はありません。自分の会社、部署が新しい技術や価値感によって、あっという間に消滅してしまう可能性があるのです。
これからは、リスクは積極的にとっていく、言い換えれば、新しいことにチャレンジしていく必要があると思います。ハイリスクもしっかり管理すれば、ミドルリスクに、ミドルリスクもローリスクにすることができます。想定外のことが起きてから行動を起こしても、時すでに遅しです。
副業や投資をすることで、世の中が違って見えるようになります。世界の動きに関心を持つようになります。船底にいるネズミのように、何か異変を感じたらすぐに動けるようにしておく体制を準備しておくことが、これからは必要になってくるでしょう。
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