スーパーマーケットほど、素敵な商売はない

スーパーマーケットでの買い物は、生活の中での楽しみの一つです。ただ一つ気になることが。

最近、地元のスーパーが全国チェーンの大手スーパーに買収され続けているのです。大手スーパーは、店舗を増やして仕入れ量を多くすることで、価格競争に勝つことを狙っているのだろうと漠然と思っていました。

スーパーマーケットほど素敵な商売はない―100年たってもお客様から支持される企業の原則

スーパーの存在理由を知れば、安売りはスーパーの魅力の一つにしかすぎないことがわかります。スーパーの競争力は、店舗の総合力で決まるのです。一点豪華主義のように、個性や特徴を前面に出した手法が叫ばれている中、総合力に注力したビジネスのやり方は新鮮でした。

本書を読んで得た知識の中から、ブログ運営に応用できる情報をピックアップしてみました。


Analyzing Financial Data / Dave Dugdale

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商売は科学しなければならない

極めて多くの消費者が対象だから、確率的な意味で一定の法則がある。だから正確に予測できるのである。これは科学の対象になるなと、私は思った。

実際に特に例外的なことが起こらない限り、A店の1年後、2年後の売上高がほとんど狂いなく予測できることも確認できた。

以前、知り合いから聞いた「商売は科学しなければならない」という言葉は、私の座右の銘の一つとなっています。科学するとは「再現」させることです。商品が売れた理由を理解できれば、どの店舗でも同じことを再現して、効率よく商売ができます。

実証的に実績をチェックできる、もったお単純な客数計算方法はないものかと考えてみた。具体的には、すべての店の周辺を一店舗につき数時間かけて歩き回り、商圏のなかを実際に調べてみたのである。

その結果、そんな複雑な計算をする必要がなし、むしろ、すべきではないという結論に達した。問題は「我が店に来店する範囲にどれだけの世帯数が住んでいるか」ということに絞れるのだ

スーパーの立地を決める際には、色々は条件があるのかなと思っていたら、あまりにシンプルだったのでびっくりです。確かに理にかなっています。周囲の大まかな世帯数は簡単に調べることができるでしょう。科学するといっても、複雑なものは使いものなりません。

ブログの来客数を予想するには、フィード(RSS)の登録者数がひとつの目安になります。フィード登録してくれた人とは、何をする上でも一番重要な「リピーター」さんだからです。毎回ブログに足を運んでくれる、大切なお得意さまです。ブログの成長を計るための、重要な指標です。

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試食かと思ったら、夕食の提案だった

最も魅力がない部分が、その店の魅力を決める

スーパーマーケットは、「日常の食事の支度」をするためにいく店である。だから、スーパーマーケットが売っているものは、(ちょっと見では分かりにくいだろうが)ばらばらの商品ではなく、「食事の支度」という「ひとかたまりのもの」なのである。すべての商品が関連している。

たとえば、いい竹の子があっても、油揚げが品切れしていたら、竹の子ご飯というメニューはできなくなるから、竹の子は売れない。

ケンネン脂(牛脂)が品切れしていたら、それだけでスキヤキをやめる人もいるだろうし、ヒキワリ納豆が品切れしていたら、手巻き寿司を断念する主婦も多いだろう。

弱い部分があってはならない。という最後のテーゼは重要である。

トータルシステムである以上、「うちは魚が弱いけど、肉でカバーする」とか、「うちの肉はプロセスセンターで集中加工したセントラルパッケージだから、品揃えに限界があるが、その点は魚や野菜が補ってくれるだろう」などという考え方は成立しない。

珍しい調味料やお酒が置いてあって「あ、珍しいな」と思っても、いつも購入している「ブルドックとんかつソース」や、「ハナマルキのあわせ味噌」が棚に無いと、がっかりしてしまいます。日用品がキチンと揃っていないスーパーには、足が遠のいてしまいます。

ブログの場合は逆で、多少欠点があっても、何か一つ際立った特徴があったほうが有利です。ブログは「スーパーマーケット」というよりは、「専門店」を目指すべきです。

とはいっても、スーパーから何も学べないというわけではありません。誤字脱字や、デザインの崩れなどは、読者さんをがっかりさせることにつながるので、最低限度のクオリティは維持するようにしておきたいところです。せっかく良記事を書いても、一つの欠点に引きづられてしまうことは避けるべきです。

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プライベートブランドの矛盾

巨大なバイイングパワーを持つ小売業が、製造業が長年かかって育ててきたナショナルブランドを、例えば自社開発のPB(プライベートブランド)で置き換えようとしたときに、製造業は、あらゆる手段を尽くして、ナショナルブランドを守ろうとする

当たり前のことなのだ。自らの地域一番店に対して、自ら競合店を作る愚かなスーパーマーケットがないように、製造業は、ナショナルブランドを傷つけるようなPB(プライベートブランド)を作ることをは決してしない

匿名で日記を書けるはてな匿名ダイアリー(増田)は、まさにブログ界のPB商品といえると思います。増田は人気コンテンツなので、増田の記事は注目されやすいです。

しかし、増田にいくら面白い記事を投稿しても、増田の評判を上げるだけで、自分のブランド向上にはまったく寄与しないことに気がつきます。直接的には誰も褒めてくれないのです。

増田でいくら注目される記事をアップできても、自分のブログの読者はなかなか増えません。注目はされたいけど、他の威を借りるしかないというジレンマに陥ります。結局は自分のブランドを向上していく以外には、自分を満たしてくれる道はないのです。


love lock / aless&ro

商売の二つの目的

利益は、使命を果たしたことの結果だと考えるべきだ。利益が出ることを前提にすれば、「使命の達成度」こそが企業の目的だと考えていい。

企業の利益を論ずるときは、かならず使命の達成状態やその改善状態との関係を考えるべきだ。今利益が出ている企業で、使命の達成状態や改善状態が良ければ、長期の利益ももたらされる可能性が高い。しかし、現在、いくら大きな利益が出ていても、使命の達成度が低ければ、おそらくは長期的な利益は出なくなり、最悪の場合には破綻するだろう。

個人ブログのミッションは難しいです。「自分のためのブログ」とはいっても、読者さんが居る以上、ミッション・使命は対外的なものであるべきです。

「わかったブログ」の基本は、私が「わかった」ことを、分かりやすく紹介することです。知らないこと、新しいことを理解することって、すごく嬉しいことだと思うのです。真っ暗闇が急に晴れて、美しい景色が広がったような気分になれます。

世の中にはわからないことがまだまだたくさんあって、人は一生をかけて学び続けます。当ブログを通じて、「わかった!」ときの喜びを、多くの人と共有できたら嬉しいです。

via: ブログの究極の目的とは?

当ブログのミッションは、「わかった」の共有です。将来的にブログのマネタイズも考えていますが、「わかったミッション」が果たされていないと、読者さんは離れていってしまうでしょう。利益だけ上げても、それは真の意味での企業の業績ではないように、ただ利益を上げるだけを目指しているブログは、かならず行き詰ると考えています。

マーケティングとマネジメント

スーパーマーケットに即して考えれば、マーケティングは、たとえば、「どんなグレードの商品をどんな組み合わせで品揃えするか」、「どんな接客やサービスをするか」、「どんなレイアウトで、どんな演出で売るか」、ひと言で言えば「どんな店を作ったらいいか」ということである。

これに対して、マネジメントとは、「そういう店はどうやったら作れるか」すなわち「どういう意思決定方法で決め、どういう方法で社内に伝達し、それを実現し、しかも、どういう社内体制でそれを維持し続けるか」ということである。

当ブログではこれまでは、マーケティングと心理学の知識を利用して、ブログを盛り上げてきました。ある意味「小手先」的と申しましょうか、戦術的なアプローチがほとんどで、それでも、そこそこ上手く回してくることができました。しかし、これからはそれだけではダメで、もっと本質的・戦略的なアプローチが必要になってくると思います。マネジメントに関する知識も取り入れていく必要があります。

「ビジネスの目的とは顧客の創出である」という、ドラッカーさんの言葉を借りれば、「ブログ更新の目的は、読者の創出である」は、的を得ていると思います。読者さんの期待通りのクオリティの記事を安定して更新するためのシステム・習慣を考えていかないといけません。

個人ブログのネタの源泉は「日々の生活」です。何気ない日常の景色から、ネタを抽出できれば、一生ネタには困りません。そのためにはアクティブに行動して、色々なことに興味を持つ「習慣」が不可欠になります。

買い物をするにしても、良い商品を選ぶことができれば、ブログネタにすることができます。ブログ前提で生活をしていると、目利きが鋭くなって、良いものに囲まれます。ブログを「人生のエンジン」すると、日々の生活が活性化して、より楽しく暮らしていけると私は思います。

今日のわかった

毎日何をするにしても、「これはブログネタになるか?」を考えながら生活してます。
人生すべてネタです(^^;)

読書2011
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コメント

  1. 農場日記~植物のミカタ~ より:

    大事なことは近所のスーパーが教えてくれます
    ふるいにかける簡単なお仕事です
    前回の次回に対するフリはほっておいて、
     
    面白く栽培の参考になりそうなブログ記事があったので、
    その記…

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