今年2010年の私の目標に「投資に力を入れる」がありました。特に「不動産投資」を始めようと、春くらいから不動産投資関連の書籍を10冊以上読んできました。
不動産投資セミナーにも参加して、懇親会で同じ静岡県の大家業の方々ともお会いすることができました。静岡県内の投資情報の交換ができるようになって、「さあこれから本格的に投資物件を探すぞ!」と思った矢先に、妻のハイリスク妊娠が発覚!投資どころの話ではなくなってしまいました。
でも、無事妻は出産を終えて、夫婦二人で「来年こそは投資を!」と燃えております。そんな中で、本書に出会えたことは、ラッキーでした。
本書は、起業してIPOを目指した経験をもち、お金儲けについて酸いも甘いも知り尽くした著者が、マネー関連本を数百冊読破して得たマネー知識を、体系的にまとめたものです。
最初に、リスクとリターンの関係、高値つかみの安物売りをしてしまう人間の本能、といったマネーリテラシーの基本を学んだ上で、株式投資、不動産投資、外貨投資、独立起業、ネットビジネスと、具体的な内容に踏み込んでいきます。
お金儲けとダイエットの類似性
投資にしろ、ビジネスにしろ利益を再投資することによって資金はどんどん増えていく。しかし、「月に最低限必要なお金」(基礎代謝額)がはっきりしていなければ、せっかくの利益を生活費や娯楽費に費やしてしまい、再投資が必要な時に資金が足りなくなってしまうのだ
現在私もダイエットに取り組んでいて、一月半で5kgやせることができました。その成功の理由は、毎日摂取していたカロリー量を、きちんと計測したことです。
お金も体重と同様に数値化できます。お金を増やすには、毎日、毎月お金を何に使っているのかを、キチンと把握することから始めようと思っています。底に穴があいた風呂桶に水を溜めるようなことにだけは、ならないようにしたいです。
そのためには、現所有資産を一元管理できると便利ですので、夫婦で「Money look」を導入しようと検討しています。
投資の最大の目的は「リスクヘッジ」
世界的な不況によって、金利が下がっている今、投資で稼ぐのは至難の業です。これだけ情報網が発達した現代では、世の中は「裁定取引」に支配されているといわれていて、お得な話はすぐに人々に知られてしまいます。
むしろ、投資の目的は資産防衛、つまり「リスクヘッジ」ととらえたほうが、上手く行く気がします。円で資産を保有していると、日本全体が不景気になると、確実に損をします。海外の金融資産も視野に入れて、幅広く持っていたほうが、安全です。
最強の金融資産は自分自身
例えば、年収400万円の人は、利回りが5%、8000万円の金融商品をすでに保有しているのと同じ労働価値があると思えばよい。
したがって、これからのお金儲けは、まず定期収入をもたらしてくれる本業に「集中」して利回りを上げることを最優先にすることが、理にかなっていると言えるだろう
本業の収入を増やす方法はいろいろあると思いますが、本質は「周囲に自分がデキルことをアピールする、注目される」ことが、収入アップにつながると私は考えています。スキルアップや資格取得なども、結局は他人へのアピールなのです。
他人の目からみた自分の評価がアップするように、自分の活動を考えていくべきだと思います。世の中で、自分の「信用」を積み上げていくようなイメージです。
経営者は株を買わない
株式投資をするよりも、新たな事業を立ち上げるか、出資して利益を役員報酬か配当で受け取るほうが手っ取り早いのである。もしくは、わき目も振らずに業績を伸ばしてIPOすれば、巨額の利益を得ることができる。こう考えると、株式投資で大儲けしようという考え方自体が遠回りに思えてくるのだ
IPOまで行かなくても、ある程度の事業規模になったところでバイアウトという手もある
私もマイクロ法人の社長をしていて、いくつかウェブサービスを運営している。まあ、現段階では、売却できるようなレベルのサービスは無いけど、多くの利用者を集めたコミュニティサービスなどは、それなりの額で売却できることは知っています。
投資は余剰資産の「防衛手段」と割り切って、本業で成功することに邁進することが、一番の近道だと思いました。
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