アルファブロガー小飼弾さんが、どんな本を書くのかな?と興味がわいて、読んでみました。
空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
結論を言うと、日ごろからブログを読んでいて、弾さんの考え方・主張には常に触れていたため、本書はブログの復習のような感じでした。
シンプルでわかりやすい口調で書かれているので、あっという間に読めてしまいました。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、アウトプットすることで「忘れられる」のです。「書いたからこの件は終わり」というように。
そこで得た知識は確実にモノになっています。いったんアウトプットしてしまったら、本の内容も、その本を読んだという記憶もなくなってしまうのではないか、と不安に感じるかもしれません。
しかし、それは誤りです。むしろほとんどの部分を意識的に無くさなければならない。強制的に捨てようとしても、重要なエッセンスは必ず自分のなかに残ります。
弾さんには遠く及ばないものの、私も毎月10冊くらいは本を読んでいます。読書メモなどは、特にしていませんでした。文章力に自信が無かったので、下手な文章で人様が書いた本に意見なんてしたら、申し訳ないなと思っていたのです。
ところが、この秋から毎日ブログを更新することにしまして、ネタが足りなくなってしまったのです。ブログに書評記事をアップせざるを得ない状況になりました。
たくさん本を読んでいるのだから、ネタにしないともったいないと思いまして……。
書評を公開するようになってわかったのですが、書評を書くことを前提に本を読むと、書評で取り上げるための重要なメッセージを、探しながら読むようになります。
ぼーっと漠然と読むより、頭を使っています。読書中の時の意識が上がって、より多くの情報を吸収できていると思います。
弾さんが本書で述べているように、「本の内容を忘れられる」ことも大きいですね。自分の書評を読み返せば、重要なポイントはサルベージできますので。
本におぼれる人は、インプットだけでアウトプットがありません。読んだだけで何もしないのは、食べ物を摂取して排泄しないようなもの。「情報便秘」になってしまう。
だから、排泄すること、つまりアウトプットも大切なのです。人に話したり、ブログやノートに書いたりして始めて読書が血肉化されていく。
読書はアウトプット(書評)することで、自分の血肉とできる。
書評を公開することに、多少の迷いが残っていたのですが、吹っ切れました。今後もたくさん本を読んで、ブログにアップしていきます。
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