強烈なタイトルが目を惹いたので、読んでみました。
1通のちょっと変わった手紙で、新規客が殺到する! 集団感染マーケティング
3章以降が、本題の「集団感染マーケティング」の話題が始まります。本書でしか読めないノウハウが満載でした。
既存のお客さんから逆にたどって、新しいお客さんの群れを探知する方法を「逆噴射」と読んでおく。既存客を道案内役「内部協力者」に使い、集団内に入り込むのだ。
花の蜜を吸いにきた一匹のミツバチを偶然みつけ、そのミツバチを密かに追跡し、ほかのミツバチが群れている大きな巣に帰ったところを、「丸ごといただく」集団感染マーケティングの方法なのだ。
本書で言う集団感染マーケティングとは、企業・団体・サークルなどの「集団」にターゲットを絞った集客のことです。
住宅街に無差別にチラシを配るよりも、「どういう職場・団体にいる人が興味を持つか?」を徹底的に考えて、職場にターゲットを絞ってポスティング等で集客を行う方法です。
徹底的に調べ上げて一点突破する方法
駐車場で草むしりをしているおっさんの話しが面白かったです。その駐車場は駅から少し離れているのに、いつも満車なのだそうです。
所有者のおっさんは、草むしりをしながら、利用者からなぜこの駐車場を選んだのか、さりげなく聞いて情報を集めているのです。実は駅近くの朝夕は一方通行の規制がかかって出にくいのだとか。手に入れた情報を元にメリットを絞ったチラシを、駅前の事務所に集中してポスティングすることで、満車を維持しているのだそうです。
一人のお客さんから逆にたどって、所属している集団を採りに行く。これは集団感染マーケティングの全貌です。
その他にも、
・やらせブロガー記事をやると、さらに売れなくなる話
・会社の庶務係をターゲットに、自然に課内回覧してくれるための、チラシ送付ノウハウ
・職場に入り込んで、堂々とチラシを配布するノウハウ
・自社の商品を欲しがっている集団を探し出して、ピンポイントにチラシを配布するノウハウ
など、面白いノウハウの説明があります。
ちょっとの工夫と想像力と作業で、何十万円もかけてチラシを配るよりも数十倍の効果を挙げることが、自分にも出来るかもしれないと思えてきます。なぜなら、本書の内容はすべて著者の実践経験を元に書かれているためです。
ご自分の商売で、一発ホームランを狙ってみたい方にお奨めです。
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