最近せっせとブログを更新しています。この本を読んだことがきっかけです。
名前の通り、文章を書いてお金をもらう「不良(プロ)」になるための指南書です。
新聞記事のような文章は目指してはいけない
日々つねづね、ブログ記事が上手くなりたいなと思っていまして、文章術関連の本はよく読んでいます。
文章術の本って、ことばの順序や句読点の打ち方など、細かいことが多いですよね。読んでいるとつい眠くなってしまって、最後まで読みきれないことがほとんどなのですが、本書は一気に読むことができました。
他の文章術の本は、「正しい日本語」「読みやすくわかりやすい文章」を書くコツを説明しているのに対して、本書は、
「文体は壊せ!正しい日本語なんて意識するな!」
と、まったく正反対のことを述べています。
読みやすいだけの新聞記事のような文章なんて、読むだけ眠くなるだけだ!と。
もし私が編集者だったら、このような原稿が送られてきたときは、すぐにゴミ箱に捨てて、次の瞬間には忘れることでしょう。
あるいは、こちらを試すなにか大きな罠がしかけられているのではないかと疑うでしょう。
とてつもなくへたくそな文書を装いながら、その下に、例えばアナグラムかなにかの形で別の文章が隠されてるとか、あるいは、他の有名な文書の引用で成り立っているとか…
お金をもらえる文章とは、大学受験の小論文のような文書ではなくて、読者が喜んで読んでくれるのであれば、意味が通じて面白ければそれで良いとのことです。文章的に多少問題があっても、構わない。だから、「不良=プロ」なのだとか。
まさにブロガー向けの本
本書は、
- 書評
- グルメレポート
- 街歩き
- コラム・エッセイ
と、ブロガーに読んでくださいといわんばかりの内容になっています。
書評については、「難しい本」「実用本(ビジネス本)」の紹介方法、グルメレポートでは「まずいものを、まずいと書かずに説明する」高等テクニックについても触れられています。
特に、最後の「コラム・エッセイ」は、最高でした。
「正論は書くな」から始まり、
「ひんしゅくは金を払ってでも買え」
「友達を無くす勢いが必要!」
「自己実現とか、自己表現とか、しゃらくさいことを理由した文章は、読み手にとっては迷惑以外のなにものでもない。ひと目に晒さないように手元の日記にひっそり書いてくれ」
と(一部記憶で書いてますので、原文とは違うかも)、メチャクチャでした^^
でも、確かにそうだなと。
気持ちよく正論をぶちまけてるブログがあるけど、正論っていわゆる「当たり前」のことなので、読んでいてもつまらないんですよね。
眠くなるような文章を書いていては、お金はもらえないということです。
この本の中にも、面白い文章がたくさんありました。私の好きな箇所を引用して、書評の締めとさせていただきます。
なお、本書を読めば、誰でもプロのライターになれます。
万が一なれなかったとしたら、それは、あなたに才能がないからです。
その場合は、ライターになるのをあきらめて、他の仕事をさがしてください。
なお、この本は絶版になっています。アマゾンでもマーケットプレースで出品されていますが、高額がついていることが多いです
コメント
思わず買ってしまいました。
文章力ないのでせめて楽しく読んでもらえる文章が書けたらなって思ったので。
中古だけどAmazonでほぼ定価で買えました♪
届くのが楽しみです。(*^-^*)
りー★さん
ちょっとクセがありますが、面白い本ですよ。
ぜひ!