妻との会話で、妻がふと、こんなことを言いました。
「ブログ記事のタイトルに●●●●●●●●が入ってると、スルーしちゃうわ」
私も同じような感覚を持っていたので、「それは正しいな」と思いました。
本当に正しければ、ブログ・ライティングの方法論として、意味深いものになるはずだと思い、証明するための調査を試みました。
Navigating through the Global Skills Crisis – Tianjin WorkSpace 2008 / World Economic Forum
調査の内容
妻と私の知人の、男性4人、女性に4人の計8人にお願いして、アンケート調査を行いました。日ごろから普通にインターネットを利用している方々です。
2択、または3択で、どのブログタイトルを読みたいかを調べました。
たとえば、こんな問題です。(これは説明用につくった例です)
- ノンオイルソープ売上げNo.1 「shittori(しっとり)」
- 「やっとみつけた!保湿力十分で低刺激なボディソープ」
- 口コミで聞いた、肌がモチモチになる海藻成分いっぱいのボディソープを使ってみた
選択肢Aに、実在するブログから拝借したタイトルを.
BとCには、私が作ったタイトルを配置しました。
同じような問題を5問出題して、選んでもらいました。
まさかの結果が!
8人いて、5問ですから、8×5=40個の回答があります。
さて、40個の回答中「A」、つまり「実在するブログタイトル」が選ばれたのは、何回だと思いますか?
なんと…、
…、
5回しかありませんでした。
残りの35回は、私が考えたタイトルが選ばれたことになります。
5 対 35ですよ!
実在するブログ記事タイトルより、私が考えたタイトルのほうが、7倍読まれやすい計算になります。
かなり、インパクトのある結果となりました。
妻は何を言ったか?
果たして、選択肢Aと選択肢B,Cとでは、何が違うのでしょうか?
実は、選択肢Aは「具体的な商品名・ブランド名」が入っていて、B,Cには入っていません。
妻は、
「ブログ記事のタイトルに、自分の知らない商品名やブランド名が入ってると、スルーしちゃうわ」
と、私に言ったのでした。
立ち入り禁止 / isado
SEOに生きるもの、SEOに死す
妻いわく、タイトルに、知らない言葉が入っていると、反射的に「自分には関係のない記事だ」と感じるのだそうです。
B,Cの選択肢は、なるべく平易で誰もが知っている言葉だけを利用したので、頭に「スッ」と入っていきやすかったのだと思います。
ヴィトンや、ソニーなど、だれもが知っている言葉であれば、タイトルに入れても問題はないと思いますが、有名でない言葉は注意が必要です。
なぜ、商品名やブランドをタイトルに入れたがるのか?ブロガーさんたちは口々にこう答えてくれました。
「SEO対策です」
でも、今回の結果をみると、確かに検索エンジン経由の読者は増えるかもしれないけど、リピーターは増えないような気がします。
記事の面白さはタイトルで決まる!
なぜかというと、タイトルが面白い記事は、内容も面白いと私は思っているからです。
逆に、タイトルがつまらないと、記事もつまらない。
人々は、タイトルを補助線にして記事を読んでいると思うのです。タイトルの内容を探しながら読んでいるのです。
タイトルさえピントがあっていれば、文章はある程度稚拙でも、最後まで読めてしまいます。
タイトルがあいまいだと、何をどう読んでよいのかがわかりません。ていうか、そもそも最初から読まない場合のほうが多いかも。
リピーターを増やすには「あ、このブログ面白いこと書いているなあ」と思わせなければなりません。
そのためには、いくら記事の内容が詳しくて面白くてもだめで、タイトルで勝負はついてしまっているのです。
読者が、あなたのブログ記事タイトルを見つけて、読むか読まないかを決める時間は、1秒もないです。
そのチャンスを逃したら、次は絶対にありません。
知らない商品名やブランド名が入ったタイトルは、反射的に拒否されるという事実が判明した今、あなたはそれでも、記事のタイトルに商品名やブランド名を、SEO目的のために入れますか?
とはいっても・・・
やっぱりSEOは重要ですよね。
それに、今回の結果は、商品名・ブランド名の有無の違いだけでなく、ライティングの違いの影響もあると思います。
次回は、その辺も含めて、
「人々の心を掴む、ブログ記事タイトルの作り方(2010.9.16)」
「リピーターを獲得できる、ブログの効率的SEO戦略(2010.9.26)」
について、考えていきたいと思います。
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※今回の調査では、実際には、ダミー問題を2問加えて、計7問を答えてもらいました。