必ず成功できる方法というのは存在しません。そんなものがあれば、だれでも成功できてしまいます。
しかし、成功する人が持つ性質の「傾向」のようなものは、存在するような気がします。
本書では、スピリチュアルや精神論ではなく、心理学や社会学などの科学的な手法で研究されたエビデンスをもとに、「成功するためのアプローチ」がまとめられています。
中でも特に印象深かったポイントを幾つか紹介します。
ストーリーを描く
上手くいく人は、自分なりの「ストーリー」を持っていて、そのストーリーに合うように自分を演じているとのこと。
例えば、プロサッカー選手になりたければ、日本ならJ下部のユースに入って、プロ昇格を果たすのが一番確率が高いです。ユースチームに入るには、中学生時代にジュニアユースチームに入る。そのためには小学生時代にU-12のチームに入る。これがベストのストーリーです
もしその最短コースから逸れてしまっても、次のステップで追いつけるように出来る限り最良の環境を整え、努力する。ストーリーを少しずつ書き換えれば、ストーリーは続きます。
マラソンをサブ4で走りたければ、レースの日までのストーリーを描いて、トレーニングを続ける。人気ブロガーになりたければ、1年後の姿をイメージして、具体的なストーリーを描き、沿うようにブログを更新していく。
人生のストーリーを常に描きながら、行動していきましょう。
すべてをゲームと考える
人々は、仕事や勉強などを上司や先生から命令されてやるときはモチベーションが下がります。
しかし、ゲームをするときは、熱狂します。何時間やっていても疲れを感じないこともあります。
仕事や勉強も、自分でゲーム化してしまえば、モチベーション高く行える場合があります。
仕事であれば、作業の種類によって点数を決めて、1日の総得点を競ってもよいでしょう。
すべてをゲームと考える習慣をつけると、物事によりモチベーション高く打ち込めることができます。
失敗を恐れない
すべてにおいて100点を取る必要はありません。一番大切な時に満点を取れるよう、多くのチャレンジをして、たくさん失敗しておくことが大切です。
新しいことにチャレンジしなければ、成長は望めません。初めてのことをするのですから、失敗して当然です。
失敗したら、少なくとも「その方法は正しくなかった」ことを理解できますし、「逆のことをしたら、正しい方向へいけそう」という目星を着けることができます。
欠点ではなく「違い」
「あなたの息子さんは上体が長すぎるし、脚が短すぎるうえ、両手両足も大きすぎて、腕がひょろ長いですね」
こう言われて、小躍りする親はいないだろう。どこを取っても「魅力的」とは言い難い。
ところが経験豊かな水泳コーチがこれを聞いたら、オリンピックの金メダルが頭に浮かぶに違いない。
そう、この息子さんは、オリンピックで多くの金メダルを獲得した、マイケル・フェルペス選手のことです。確かに見た目の体型は格好良いものではないかもしれませんが、水中を速く泳ぐためには、理想的な体型なのだそうです。
もし、他人よりも劣るように見えても、逆から見れば大きな武器になることは、よくあることです。
サッカー選手で足が遅いのは不利です。その代わり、子供のころにドリブルのスキルを徹底的に磨いたり、視野を広げて、周りを使ったプレーを極めていけば、ただ足の速い選手よりも、チームに貢献できる選手になれるかもしれません。
欠点ではなく「差別化」「個性」と考えて、弱点を長所として活用できる環境を見つければ、突破口が見えてくるでしょう。
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その他、コミュニケーションや、圧倒的な結果を残すリーダーの素養についてなど、エビデンスに基づいた多くの知見を多く学ぶことができます。
ぜひ一度手にとってみることをお勧めします。
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