富士忍野高原トレイルレースのロングの部に出場してきました。距離36.1km、累積標高差2,500mの本格的なトレイルレースです。
前半の約800mの登りがきつかったですが、その後は走れる区間が多く、気持ちよく走れました。タイムは4時間45分44秒と、まさかの5時間切り。上出来の山でした。
富士忍野高原トレイルレースとは?
山梨県の忍野八海の周りの山々で行われるトレイルーレースです。天気が良ければ、富士山や山中湖などの絶景を見ながら走れます。
ロング36.1km、ミドル25.4km、ショート13.9kmの3つのコースがあります。エイドの数が多く、初心者でも安心です。女性ランナーも多く参加していて、会場は華やかに感じました。
私はミドルに出場しようと思っていたら、まさかの定員一杯で申し込みが打ち切り。ロングの部門に出場しました。
スタート前
静岡市を4時前に出発。高速道路も利用して、6時前にはスタート&ゴールの忍野中学校に到着。一番近い駐車場に入れました。
到着時の気温は9℃。静岡と10℃くらい差があり、寒いなと感じました。しかし、日が昇ってくるにつれて、気温が上昇してきました。
当日受付は6時から。ゼッケンと計測タグ、参加賞のTシャツをもらいました。すぐに走れるよう、ウェアは出発時に着込んであったため、準備はすぐに終了。
装備は10Lのザック。補給は1Lのスポーツドリンク(アクエリアス+水+塩)をハイドレーションへ・SAVASのジェルを2本、カロリーメイト、塩熱サプリなどを腰のポケットにいれておきました。
スタートまで時間があったので、ショップを物色したりしていました。トランスジャパン2016で2位の紺野選手と遭遇。一緒に写真を撮ってもらいました。
スタートのすぐ横の建物にある荷物預けを経由してスタート地点へ。7:20の第一ウェーブでスタートしました。
杓子山まで
スタートしてしばらくは、アスファルトの道を登っていきます。これがかなり辛い。一気に息が上がってしまいました。
ここをある程度頑張らないと、急斜面での渋滞に巻き込まれやすくなると聞いていたのですが、スピードは上がらず。無理して足を使ってしまうのは、もっとマズいと思い、マイペースで走りました。
農道っぽい道に入ってからも、ひたすら登り。そのうちに山肌に出ると、一気に景色が開けてきました。眼下にはスタートした忍野中が見えました。ミドルやショートのスタートの号砲も聞こえてきました。気持ち良い区間でした。
そのうちに、きつい急登で渋滞に。ずっと登り続けてきたので、息を整えるのにちょうど良かったです。
積極的に早歩きで登り、一時間ほどで杓子山に到着。鐘を鳴らしました。エイドなどは特になく、そのままラン続行。
一度下山
杓子山の後は、下り基調。子の神岩場の下りはかなり危ない感じ。ロープも利用してセーフティーに降りました。怪我をして、救護を待っているランナーもいました。途中に、救護の自衛隊の方とすれ違いました。
岩場の後は、気持ちよく下れるコース。ただし、私は下りはあまり得意ではないので、セーフティーに。それでも後ろのランナーに煽られて、それなりに駆け下りてこれました。
立ノ塚峠で初の大エイド。水分を十分頂きました。コップ3杯分くらい。更に下りのコースへ。不得意とはいえ、やっぱり下りは楽ですね。
ミドルとショートのランナーと合流して、コースが一気に混雑してきました。後ろから声をかけて、遠慮なく追い抜きをしました。女性ランナーが一気に増えて、コースが華やかになりました。
あっという間に二十曲峠のエイドへ。こちらでは水分とバナナ一つ。手持ちのジェルも一本補給。
この後は砂利の林道のようなコースをひたすら下り。とはいえ、でこぼこしているし、浮石もあったりして、かなり危険。セーフティーに走りました。
すると、コースは街中へ。アスファルトの道路になりました。コースの様子を良く調べて来なかったので、これにはびっくり。でも、個人的にはロードの方が好き。下りの疲労を抜きながら、リラックスして走りました。
辺りを見渡すと、ミドルとショートのランナーばかり。道を間違えたかなと、不安になりましたが、係員の人から何も言われないので、合っているのでしょう。
太平山へ
ロードはカンカン照り。暑さを感じ始め、早く山に入りたいなーと思っていると、次第に山道へ。
途中知人が施設エイドを開設していました。寄っていこうと思ったら、大盛況の様子。挨拶だけして、先を急ぎました。
階段が多かったような。土が流出してしまい、ハードルのようになってしまっているので、端っこの丸木の上を登っていくと楽でした。
ほどなくして、太平山の山頂へ。エイドでたっぷり水分補給。ようやくここでロングのランナーをちらほら見かけて一安心。
一気に下って再び街中へ。笹尾根公園でエイド。こちらでは塩バナナをもらいました。その名の通り、バナナに塩をかけたものです。意外とくせになる感じ。手持ちのカロリーメイトも一本食べて、水分もしっかり補給。
ここまでは順調。足はしっかり残っている。しかし、ロングは更にもう一度立ノ塚峠にまで登らないといけない。不安の中、分岐へ向かう農道で、消防団の方が大音量でブルーハーツの「トレイン・トレイン」を流してくれていて、元気になりました。音楽の力ってすごい!
ロングはもう一周
多くのミドルコースのランナーがゴールへ向かう中、ロングコースのランナーは、分岐で分かれて再び山へ。「マジすか!」と誘導のボランティアさんに挨拶。しかし、もう一回山を目指せるのは、ちょっと誇らしい気分。
しばらく走ると、ダラダラと上りが続く林道に入りました。ミドルとショートのランナーが前半走ったコースのようです。
頑張って走りましたが、ほとんど歩きと変わらない。途中から歩きと走りを交互にして、パワーをセーブ。走れない微妙な斜度がきつかったです。
立ノ塚峠の手前でタスキをもらい、エイドへ。ようやく一息つけました。後は下るだけという安心感。足も健在。下り基調のトレイルへGO。やっぱり足に疲労が来てるかな? それでも下りなのでなんとかスピードをキープ。前のランナーを追いつつ、後ろからも突かれて、そこそこ走れたと思います。
最後の二十曲峠のエイドで、先行していた知人ランナーに追いつきました。一気に元気になって、手早くエイドを済ませて、知人を追って下りへ突入。
ゴール
1周目はセーフティーに下った下り坂ですが、2周目はゴールまで約5km。前には知人ランナー。セーフティーギリギリまでスピードを上げました。
30mくらいまで差が縮まって、平地へ。しかし、農道に入ったあたりで、坂道で最後の足を使ってしまったようで、脚が上がらなくなって万事休す。ペースが上がらない。それでも、ゴールまで残り3km。前を追って食らいつく。
初の本格的トレイルレースに出場して、いきなりのロング。スタート前は不安もありましたが、なんとかゴールまでたどり着けました。完全にタレてしまったわけではなく、最後は出し切ってのゴール!
ゼッケン番号より速い順位!
充実した設備
ゴール後は荷物を受け取って、プールにあるシャワーへ。水着着用が必要ですが、温かいシャワーを浴びれます。なんと室内プールでした。
お蕎麦とミネラルウォーター、温かい豚汁をもらって、ようやく落ち着きました。
会場となった忍野中学校は、コースとなった山々に囲まれていて、爽やかな環境です。ドラマや映画の撮影に使われそう。校舎の上には、コースとなった山々の尾根が見えました。
来年はぜひ4時間30分切りを目指してチャレンジしてみたいです。
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無事ロングコースを走り切れました。ボランティアのみなさんや、自衛隊、消防団、大会関係者のみなさまの暖かい応援、そして一緒に山を駆け上がり、ゴールを目指したすべてのランナーに感謝します。
【参考】 ロングコースと標高差 ※毎年コースが微妙に変わるので、メモとして。