株価上昇のニュースが連日伝えられています。投資に対して逃げ腰だった人々が、新NISA口座で投資に参入してきています。
こうなってくると、今後の興味は、今の相場がどこまで上昇するかに移ってきます。
バブル相場は怖いですが、上手く切り抜ければ、莫大な富を得られます。全世界を上げての、総チキンレースの幕開けです。
市場を観察しつつ、注意深く進めていく必要があります。
現在の相場は、外国投資家の参入によるもの
日経平均株価は年初から爆上げしています。2024年2月29日現在で、+5,770.73円。+17.34%もの上昇となっています。
今年は新NISAも始まっているので、新NISA効果か!と思ったのですが、実は日本人投資家は売り越ししていて、外国投資家がそれ以上買っている結果です。
外国人投資家にとっては、ドル高円安の今の状況は、日本株は安く感じるのです。
まだバブル相場ではない!
この状況はバブルではないか?という議論がありますが、専門家の意見ではそこまで高くないそうです。
今の日経平均株価が、一株あたりの利益に対して何倍かを示す株価収益率(PER)は、16倍程度です。バブル期は60倍以上あったことを考えると、決して高くはありません。
日経平均株価は、半導体関連の影響を受けやすい構造になっています。現在半導体業界は絶好調で、米国エヌビディアが株価を牽引しています。エヌビディアは最近話題の生成AIを運用するために不可欠なGPUを、ほぼ独占で販売しています。
【参考】【米国株 2/28】2月がプラスで終わる ← 過去データではその後の株価がすごい
エヌビディアの株価は、年初来で60%以上、年間では240%以上上昇しています。まさに「AIバブル」ではないか?と言われていますが、ドットコムバブル時のCisco株の株価推移と比較すると、まだ序の口です。
バブルの入口に入っているかも?くらいの感覚でちょうどよいと思います。
一般投資家がFOMO相場を作る
株価上昇のニュースは、毎日報道されています。まだまだ株価は上がるとの思惑が広がり、ようやく日本人が重い腰を上げ始めています。証券会社のサポートは繋がりにくくなっているようです。新NISA向けのセミナーは毎回盛況とのこと。
【参考】新NISA相談会に約1万7000人参加 日経平均が最高値更新…投資への関心高まる
これまで投資をしたことがない層が参加すると、これまで以上のお金が動くようになります。こうなってくると「FOMO」といって、乗り遅れたくない心理が市場全体に行き渡り、株価は急激に上昇します。そこが大相場の終着点です。
株価高騰に浮かれず、急激な動きには十分注意して行く必要があります。
セクター分割でリスクを減らす
この春には、日銀のゼロ金利政策が解除されるとの見通しです。今年の後半には米国の利下げも予想されています。
金利のバランスから、一時的に円高に振れると思われますが、日本が国外に対する強い産業を持っていないという基本構造は変わらないため、中長期では円安ドル高の傾向は続くと考えられます。
これからどういう銘柄を保持するのがふさわしいのか? どのセクターがというより、各セクターで銘柄を分散して、全体で株価の変動をマイルドにしていくと良いでしょう。
株価は金利の影響を大きく受けます。金利が上がると、わざわざ株に投資しなくても、銀行に預ければ金利が得られるため、株価は相対的に下がりますが、銀行株は逆に株価が上がりやすいです。
為替からの影響も大きいです。輸出産業が多い日本企業は、円高になると利益が目減りしていしまいます。しかし、飲食業やスーパーなどの内需企業は、円高で仕入れが安くなるため、利益が増えるのです。
株価は上がる時はみんな上がるので。それ以外の局面では、リスクを相反できるようなポートフォリオを組んでおくと良いでしょう。
狂気の相場では現金比率を増やす
今後さらに株価が上がるようだと、購入時より株価が二倍になる「ダブルバガー」を達成することがあります。
ダブルバガーの株は、半分売却することで、投資資金は回収できます。残った株式は、タダで手に入れた株「タダ株、恩株」と呼ばれ、リスクがゼロの資産となります。
バブル局面では、そういった取引を行ってリスクを減らし、現金資産を増やしておきましょう。暴落時に買いに回ることができたら、次の局面で、大きな利益を得ることが可能です。
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