日経新聞2013/1/12土曜版のNIKKEIプラス1に、覚えておきたい「現代の名言」が紹介されていました。
芸能人や経営者、スポーツ選手、有名マンガのセリフなど、多くの名言が並ぶ中で、グッと来た言葉をピックアップしてみました。
実際に形にできた人が偉い
強いものが勝つのではない。勝ったものが強いのだ
フランツ・ベッケンバウアー(元サッカー西ドイツ代表)
そのまま読むと「結果がすべて」と聞こえますが、本当の意味は違うところにあると思います。
たとえ優秀な能力を持っていたとしても、自ら動いて、世のため人のために能力を発揮しないことには意味が無いということかなと。能力があっても使わなければ、能力は無いのと同じことです。
自分より能力が劣ると思っていた知人が、ビジネスで成功して悔やんでも後の祭りです。世の中はタイミング勝負。勝ち組負け組なんてありません。あるのは、その時にやった組とやらなかった組だけです。実際に形にできた人が偉いのです。
現実を見つめ、他人を比較せず、自分がやりたい事できる事を実践して、しっかりと形にしていくことが大切だと思いました。
成功と失敗は紙一重
成功の反対は失敗ではなく、「やらないこと」だ
佐々木則夫(サッカー日本女子代表監督)
何か新しいことを成し遂げるということは、誰も知らない前人未到の領域に入るということです。何をすればよいのか誰も知らないのですから失敗して当然です。誰かが通った道をトレースすることは誰にでもできることなのです。
失敗をするということは「この方法ではダメ」ということを知ることです。その逆を行くことで劇的に上手くいく方法を見いだせることもあります。
つまり、成功と失敗は似た者同士。紙一重なのです。
武勇伝をいくつ持てるかで人生は決まる
「負けたことがある」というのが、いつか、大きな財産になる
マンガ「SLAM DUNK」(井上雄彦)
負けた事がない人ほど、つまらない人生はありません。負けないということは、勝負していないということ。つまり、人生にドラマが無いのです。
困難に直面してどん底に落ちて、そこから這い上がって来る「V字回復」の話に、聞く人は感動するのです。
人生とは、失敗、挫折を繰り返して何回這い上がって来れるか、そして、面白おかしく話せる武勇伝をいくつ持っているかで、価値が決まると思います。
常に打席に立ち続ける
小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています
イチロー(プロ野球選手)
そのまま受け取ると「地道な努力を積み重ねることが大事」となってしまいます。実際にはそうではなくて、
「ごくたまに問題を一気に解決するとんでもない方法を見つけるときがあり、その発見に行き着くには、毎日バットを持ち打席に立ち続けるしかない」
ということだと思うのです
毎日続けるだけなら、誰にでもできます。大切なのは、試行錯誤しながらバットを降り続けることだと思います。
魂の剛速球
弱気は最大の敵
via: 津田恒美(元プロ野球選手)
アラフォー世代であれば、津田投手の全盛期の投球を覚えている方は多いはずです。躍動感溢れるフォームからの剛速球は、ホップしているように見えました。まさに魂のボールでした。巨人の原監督とはストレート真っ向勝負で手首を骨折させたエピソードは伝説となっています。
そんな津田投手は子供の頃は気が弱くて「ノミの心臓」と呼ばれていました。「弱気は最大の敵」という言葉を書いたボールを持ち歩いて、弱気を克服したということです。youtubeに津田投手の動画がありますので、ぜひご覧になってみてください。
津田投手亡き後「弱気は最大の敵」という言葉は、旧広島市民球場、そして新しいマツダスタジアムに引き継がれ、ブルペンの出入り口にプレートとして貼られているそうです。
コメント