人は怒りを感じます。やむを得ない事です。しかし、怒りをそのまま他人に向けてしまうと、相手にとっても自分にとっても良いことはありません。
怒りのパワーは絶大です。強い意志で自らを動かす事ができます。怒りのパワーは、外部ではなく、自分の内なる方向に向けることで、有効に活用することができます。
そのためには、怒りのメカニズムを知る事が重要です。怒りの根本的にな原因がわからないことには、的確な対処はできません。
怒りとは自己正当化
怒りとは「自己欺瞞(自分をだますこと)」です。自分にも落ち度はあったものの、自分を正当化するために、他人に怒りをぶつけてしまうのです。
例えば私はお店でプカプカタバコを吸う人にイライラしていたことがありました。なんのことはない。実は私も10年前までは一日2箱3箱タバコを吸うヘビースモーカーだったのです。目の前のスモーカーは自分の昔の姿だったのです。
ブログ記事に対して、ネガティブコメントをもらうことがあります。内容によっては怒りを感じることもあります。しかしそれは痛いところを突かれていることがほとんどです。逆にネガティブコメントをする側も、ブログ記事を読んで自分の痛いところを突かれているのです。
怒りとは自己欺瞞を端とする自己正当化だと理解しておけば、自分の怒りをコントロールしやすくなりますし、相手の怒りをより深く理解する事ができます。
他人のミス。あなたがもう一度確認してれば、防げたのではないですか?
相手を否定しない言葉を使う
では、怒り狂う相手とどう接していけばよいのか。
決して相手を否定してはいけません。そして自分を否定してもいけません。
「だけど」「しかし」という逆説の言葉を絶対に使ってはいけません。使ってよい言葉は「そして」です。
「君の言う通りだ。しかし…」
逆説の言葉を使うと、相手を否定してしまいます。
のように、相手と自分を対等なレベルに置くようにすると、スムーズに話ができます。相手の意見を賛成しつつも、自分の意見を述べる。相手を否定してしまうと、怒りの炎に石炭をくべるようなものです。
中間点へ歩み寄る
お互いの意見を対等な立場で言い合うことで、次第に相手も落ち着いてくるでしょう。相手の良い分ももっともだし、自分の意見も否定はされていない。自分の意見にも多少の落ち度はあるかもしれない。だんだんお互いに歩み寄っていけます。
怒りの解決は、白黒つけることではなくて、お互いに歩み寄って中間地点を探ることです。いくら正しいと思っても逆上してしまうと自分が不利になります。怒りにまかせてコントロール不能になっている様は、周囲からの信用を失います。
怒りのメカニズムを理解して、冷静に対処する。大人の感情コントロールを身につけましょう。
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