毎年、東京マラソンの完走率は96%くらいになります。2014年大会は96%でした。私が出場した2013年は96.1%、2012年は96.5%でした。
しっかり交通規制されて、給水所やエイドも充実しているため、普通に走るよりは圧倒的に走りやすいことは事実です。
東京マラソンは制限時間が7時間あり、キロ10分弱で走ればゴールできます。ほとんど歩いてもゴールできるとはいえ、96%以上の完走率は高い数字です。
周りのランナーと引っ張り合う
東京マラソンは、3万人以上の人たちと一斉にスタートして、みんなで一緒に走ります。自分の周りには必ず同じレベルのランナーが走っています。周りのランナーに引っ張ってもらって、実力以上の力が出るのです。
一般道の歩道を利用して、一人で42.195kmを走ったことがあります。辛いものでした。一人で走っていると飽きてくるのです。
隣の人の息が荒くなってくれば、頑張れと思うし、一気にスピートアップするランナーがいれば「なにくそ!」と、ついていこうとします。
周りに引っ張られるだけでなく、自分も周りのランナーを引っ張ってます。持ちつ持たれつ、お互いを引っ張り合いながら走っていると、いつの間にか長い距離を走れてしまうのです。
沿道からの応援が力になる
マラソンレースでは、沿道の住人の方が応援をしてくれます。マラソンレースは周りにランナーがいるとはいえ、孤独です。
そんな中、沿道の知らないおじさんに「頑張れ」の一言をかけて貰えるだけで頑張れるのです。東京マラソンは沿道の応援が途切れることはほとんどありません。
給水所やコース途中のボランティアの方々からの声援も、ありがたいです。
以前、35km地点でロッキーのテーマをかけてレースを応援したことがあります。歩いていたランナーが再び走りだす光景を何度も見ました。
マラソン大会はみんなで作り出す舞台
マラソン大会というのは、ランナー、沿道の応援者、ボランティアさんなど大会スタッフが、各々の想いを持って挑み、協力して作り出す「舞台」なのです。
一人で走るよりも、実力以上の力を発揮し、大きな感動を得ることができます。
レースに出場したことがないのであれば、一度出場してみることをお勧めします。体力に自信がなければボランティアもお勧めです。東京マラソンだけでなく、全国には良いマラソン大会がたくさんあります。
みんなで作り出す「場」の力を感じることができるでしょう。