学ぶことは大切です。人は学ぶことで、新しいものを生み出すことができるようになります。
しかし、ただ漠然と学んでいても、学ぶだけで終わってしまいます。
学びは目的ではありません。手段です。実現したい目標を持って、必要なものを学んでいくのです。
目標とズレたトレーニングは効果が小さい
スポーツには、特異性の原理というものがあります。ジョギングをしても、テニスは上手くなりません。スクワットをしても上半身の筋肉は鍛えられません。目標に合ったトレーニングが必要です。
サッカーのリフティングは、サッカーの基本練習としてよく行われます。しかし、試合中にリフティングする場面は、ほとんどありません。
リフティングが上手いからといって、試合でも活躍できるわけではありません。なのにもかかわらず、リフティングばかり練習するのは、「練習のために練習をする」ということです。
もちろん、リフティングは必要な練習です。トラッピングやボール使いが間接的に上手くなるということはあります。しかし、サッカー技術の一部分でしかありません。試合で活躍するためにすべき練習は、他にもたくさんあるはずです。
「目標」の重力が、本当の学びを引き寄せる
学びも同じことです。目標がなければ、いくら学んでも無駄なのです。資格を取得するために勉強しても、その資格を利用して実現したい具体的な目標がなければ、何の意味もありません。
手持ちの技術で、まずは挑戦してみることです。上手く行かなかったり、失敗することもあるでしょう。しかし、実際にやってみることによって、外からは見えない景色を把握できます。自分に不足しているものを見つけられます。
教科書を1ページ目から順番に読んで、漠然と「学ぶ」人よりも、効果的に成長していけます。自分に必要な部分だけを読んで、すぐに新たな実践にフィードバックできるからです。
小さいことからチャレンジ
結局のところ、人の成長は「何を目指すか」で、決まってしまいます。良い目標が見つかれば、何が何でも実現しようとするでしょう。その過程で、色々なことを学び吸収し、一回り大きな人間になれます。
何を目指したいかわからので、とりあえず色々学んでみるという意見があることは、否定はしません。しかし、早く何か目標を見つけないと、パワーが発散してしまいます。
我々に、色々なことをまんべんなく学ぶ時間はないはずです。力を集中して、一点突破です。まずは小さな目標でもかまいません。まずは実践してみて、一つ突破すれば、新たな地平線が見えてくるはずです。
【参考】
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