岩本能史さんの最新本を読みました。
型破り マラソン攻略法 必ず自己ベストを更新できる! (朝日新書)
これまでの著書をコンパクトにまとめた内容になっています。自分流のトレーニングで、タイムが伸び悩んでいる方にとっては、衝撃的に感じると思います。ストレッチはしない、薄底の方がケガをしにくいなど。
さらに「ラン反射」という新しいキーワードが出てきます。岩本さんの著書を読んだことがある方にとっても、興味深い内容です。
ラン反射とは?
筋肉を伸ばしつづけると、切れてしまいます。よって筋肉が急に伸ばされると、反射的に収縮して筋肉を守ろうとします。これが「ラン反射」です。
着地の瞬間に、足首で蹴ってしまうと、サイズの小さいふくらはぎの筋肉はあっという間に疲弊して動けなくなってしまいます。足首を固定して、着地してアキレス腱が伸びると「ラン反射」が起きて、瞬間的に足首が伸びて地面を押すことで、効率よく進めるとのことです。
足首の反射を使うには、重心の真下で着地すること。足を重心の前で着いてしまうと、体の重心を、まず着いた足の真上に持っていく必要があります。そしてさらに前方に進むために、足首で蹴る感じになってしまいます。
重心の真下で着地できれば、ラン反射による瞬間的なジャンプだけで、効率よく前に進める感じがします。サラブレットがノッシノッシではなく、タッタカタッタカと短時間で接地して走るようなイメージです。
胸を張って、肩甲骨を寄せると、重心の真下で着地できるようになるのは、私も実感しています。姿勢がよくなりますので。
さらに骨盤も立ってくるため、お尻と腿の裏の大きな筋肉で蹴れるようになります。後輪駆動車のようなパワフルな走りになります。ラン反射を中心に、理想的なジョギングフォームが説明できるということですね。
腰回りのラン反射を使う
骨盤を立てることによって、お尻と腿裏の筋肉で後輪駆動のように走る感覚が身についてきました。そして、私が最近注目しているのが、前腿の上の部分です。
下り走をしていると、ストライドが大きくなって、着地した足の前腿の上の、足の付根にあたる部分(股関節)が伸びる感覚があります。骨盤の左右の上に、一歩ずつ上半身を乗せていけます。
昔のガンダムのプラモデルのように、股関節の可動域は意外と少ないので、本書で言う「ラン反射」が使えて、大きな推進力が得られる感じがしています。
サブスリーを目指すためには、腰回りの筋肉をフル活用する走りに答えがあると考えています。
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私は以前から岩本さんの考え方、トレーニング方法を全面的に信頼しています。サブスリーを狙えるところまで辿り着いたのは、岩本さんの本のお陰です。
先日の古河はなももマラソンの時のフォームです。43:00に白い防止、水色のTシャツに黒のゲーターが私です。39km地点で足が攣っていて、ドタバタした走りになっています。これだけ鮮明に自分のフォームをチェックできるビデオは珍しいです。