静岡市にある城南静岡高等学校。授業の一環で高校生が運営しているオンラインショッピングモールが、年商2,800万円もあるそうです。ローカルTV番組「静岡発そこ知り」2013.05.27の放映で紹介されていました。
年商2,800万円はかなりものです。しかも、11年前から運営しているそうです。すごいですね。
ネットで売る感覚は、実際に売ってみないと分からない
まなびやでは、静岡県の中心とした地場産品を販売しています。各企業の販売ページは、まなびや内に学生さんが各々作っているようです。CSVなどのデーターから、全ページ同じデザインで商品ページを自動的に生成するのではありません。手作り感があって良いですね。
デザインは決して上手くありませんが、実はこれでよいのです。綺麗なページを作っても売れないのです。楽天市場の各ページが良い例ですよね。
アクセス解析で、どんなキーワードやルートでお客さんが来て、どれくらいの割合の人が買っていったのかを、商品ページのキーワードやセールストークを変更しながら毎日見ていれば、ネットで売る技術を皮膚感覚で学べます。
高校が運営しているので、同モールのトップページのペイジランクは4あります。公共的な機関はペイジランクが高いんですよね。SEOも効きやすいので、良い商品があれば、かなり売れそうです。
ゼロから一人でネットショップを立ち上げるのは難しいですが、高校がモールを運営して、学生さんが年々入れ替わって行けば、多くの学生さんが経験を積むことができます。上手いですね。
IT企業の即戦力として
高校の授業の一環としてネットショップを運営するということは、高校側としても狙いがあるわけです。楽天市場が流通額一兆円を超えて、楽天自体の売り上げも3,000億円弱と、ネット市場が伸び続けています。当然、高校生の就職先にIT企業が増えてきているのだと思います。
全国の高校も同じようにネットショプを運営しているようです。左サイドバーを見ると、佐賀県立佐賀商業高等学校など、多くの高校ネットショップへのリンクがあります。
ホームページ制作技術を学ぶだけでなく、その先の「売る体験」を通じて、ネット独特の商習慣を学ぶことは、他の人材のと差別化につながるでしょう。
ビジネス力を身につける
社会に出ると、セールスの文章や、報告書、企画書といった「ビジネス文章力」が求められます。
ネットビジネスでは、htmlやプログラムといった技術力が必要のように感じるかもしれませんが、本当に必要なのは文章力や写真撮影といった、コンテンツを作る能力です。
こういった内容は、学校の授業では絶対に教えてくれません。本来なら国語の授業で教えるべきなのかなと思いますが。
まなびやには社長がいて、一つの会社として組織的に運営しているようです。上述したようなビジネス力をつけられる場面はあると思います。そして、コンテンツ力という、これからのキャリアで必ず役立つ能力を身につけることもできるでしょう。
まなびやをもっと盛り上げて欲しいです。そして、まなびやから卒業した方が、将来、静岡をもっと盛り上げてくれるようなネットショップやサービスを立ち上げて、活躍されることを期待しています!
【追記】
城南静岡高校は、IT推進を教育方針として掲げているとのこと。ユニークな学校です。
まなびやを紹介するビデオもありました。
まなびや11周年報告会も盛大に行われたようです。
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