東大生の多くが、裕福な家庭で育ったという調査結果があるそうです。お金がある家庭の方が教育への意識が高いのと、教育にお金を投入できることが理由として上げられています。
家庭の経済力と子供の成長に相関があることは、確かに事実です。多くの家庭にとって、身も蓋もない話でしょう。しかし、事実の奥にある学力向上のメカニズムを理解すれば、経済力がそれほど高くなくても、子供を成長させることはできるはずです。
幼児教育の経済学という本を読み、早期教育の効率の高さについて知りました。本書を読みながら考えたことをまとめました。
スキルがスキルを生む
足し算、引き算ができなければ、掛け算や割り算を理解できないように、人が知識や知恵を学ぶには、順番があります。連立方程式をいきなり理解することはできません。算数を順番に学んだ上で、初めて分かるものです。
小学校1年生の算数でつまづいてしまうと、小学校はもとより、中学数学、高校数学と、ずっとつまづき続けてしまいます。遅れれば遅れるほど、取り返すために多くの時間が必要になります。
すべての親は、「スキルがスキルを生む」ことを、理解すべきです。子供は、学んだことを元に、次の新しいことを理解します。早い時期に学ぶほど、より多くの新しいスキルを生み出せるチャンスが増えるのです。
小1の足し算も、幼稚園の時期に数字がしっかり数えられれば、理解が早いはずです。幼少期の教育は、効率が高いのです。
認知能力だけでなく、非認知能力
勉強ができるなどの認知能力だけが重要ではありません。幼少の頃から考える機会を持つことで、新しいことへの意欲や我慢強さが身につき、 幼少期からの成功体験が、自尊心を育むといった、非認知能力はもっと大切です。非認知能力は、学力向上や、ビジネスの成功の基礎となるものだからです。
非認知能力は、運動やスポーツでも養うことができるでしょう。なにか得意なことを身につけさせれば、子供の自信につながります。
幼稚園or保育園選び
幼児期にほとんどの子供が、幼稚園か保育園に通うでしょう。平日の昼間のほとんどを過ごすことと、上記の早期教育の重要性を考えれば、どんなカリキュラムで子供たちが過ごすのか、親は注意深く確認する必要があるでしょう。
時間は限られているので、すべてがパーフェクトなカリキュラムは存在しません。各園で特色があるはずです。音楽、絵画、英語、運動などの各園の強みを把握した上で、どんな教育を与えたいか、家庭でしっかり計画して、園を選ぶ必要があります。
選択と集中
週一回スイミングを6年間続けるより、週三回連続で2年通わせた方が圧倒的に上達は早いはずです。なぜなら、一週間開けるとせっかく練習したことを忘れてしまうため、練習の効率が悪くなるからです。月謝は高くなりますが、トータルの費用は安くなります。
色々学ばせて、可能性を広く取ることも大切ですが、分散しすぎても効率が悪いです。選択と集中で、効率的な学習環境を整えてあげることも大切です。
コメント
はじめまして。坊主おじさんと申します。
どうぞよろしくお願いします。
たしかに幼児期の教育は
とても大切ですね。
スイミングの例、とても興味深く拝見いたしました。
ありがとうございました