老後を過ごすための経済力に不安を持っている方は多いと思います。
政府は「老後までに2,000万円の貯蓄を」と発表し、かなり話題になりました。炎上したといっても良いかも。
2,000万円を貯蓄するのは大変です。しかし、日々の負担を減らしながら、貯める方法があるのです。それが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。
月に23,000円まで拠出できる
普通のサラリーマンがiDeCoに加入すると、月に最大23,000円まで拠出することが可能です。
23,000円が高いか安いかは人それぞれの感じ方で変わりますが、貯蓄をすると思えば、払える金額ではないでしょうか。
もちろん、状況に応じて、掛け金は減らすこともできます。
節税効果がある
iDeCoへ拠出した代金は、経費扱いになるため、所得から控除されます。よって、その分所得税などの税金が安くなります。
Max23,000円払い続ければ、年間276,000円。平均的なサラリーマンの課税所得に対する税率は20%くらいなので、年間5.5万円くらいの節税となります。
年間で考えると、結構大きい金額になりますよね。
「福利の力」を知る
仮に25歳で会社に入社して、60歳まで35年間23,000円を払い続けたとしましょう。
元金は9,660,000円と約1千万円ほどに到達します。
これだけではありません。掛け金は基本投資商品で運用します。仮に平均して年5%の運用益が出たとすると、35年後には、
2,549万円となります。
かなりインパクトのある数字だと思いませんか? 2,000万円なんて軽くクリアしてしまいました。
これが「福利の力」です。
年平均5%ほどの運用益は十分期待できる
年5%の運用益なんて、本当に可能なのか?と思われるかもしれません。
確かに過去にはITバブルやリーマンショック、コロナ禍などで、市場は大幅に崩れた年もありました。
しかし、米国の優良500社を集めたS&P500指数(日本で言う日経平均やTOPIXみたいなもの)は、S&P500は導入された1957年以来、平均約10.7%/年の上昇率、ここ10年なら14%ほどのリターンを叩き出しています。
5%という数字は、控えめな設定であることがわかります。
【参考】
世界は成長し続けている
米国自体が、これまでように成長していくとは限りませんが、米国企業は世界中でビジネスをしているため、世界全体が成長している限り、米国も成長していくでしょう。
心配であれば、全世界の株式を全部購入できる投資信託(オールカントリー 通称オルカン)を選んで、積み立てれば良いのです。
とはいえ、オルカンの内容の60%以上は、米国企業が占めているので、パフォーマンスはさほど変わらないでしょう。
弱点は60歳まで引き出せないこと
iDeCoの弱点は「60歳まで引き出しできない」ことです。
また、60歳以降引き出したときは、そのままだと雑所得扱いで税金がかかってしまいます。退職金控除と組み合わせたり、年金払いなどにして、節税した方が良いでしょう。
60歳前に早期退職をして、退職金をもらいたい場合などは、更に複雑です。事前によく検討したほうが良いでしょう。
iDeCoをどう貰うとお得なのかは、下記のページが詳しいです。
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