電子書籍を出版するためのツールは、だいぶ整備されてきました。誰でもいつでも電子書籍を出版することが可能になりました。
ネックは「いかに面白い作品を書くか」になっています。
デジタルからの出発 そして日本SF大賞へ 新しい作家をともに生み出そう 日本独立作家同盟の活動(第19回[国際]電子出版EXPO)
先日開催された、電子出版EXPOのセミナーの動画が興味深くて、食い入るように観てしまいました。
作家の藤井太洋さんによる、小説の執筆に関するセミナーが面白かったです。印象に残ったポイントをシェアします。
まずは「内容紹介」から書く
スマートフォンのアプリケーションには、「小説を執筆するアプリ」がたくさんあるとのこと。確かに、「novel writing」などで検索すると、多くのアプリが出てきます。
どの執筆アプリも、まず「梗概(ピッチ)」という、いわゆる「内容紹介」を最初に作成するよう促すそうです。5W1Hで簡潔にまとめることで、物語は作れるとのことでした。
思いのままに書くのではなく、まずは全体構造、次に3部構成を考える。ミッドポイントを決める。フォーマットができてしまえば、後は個々に書いていけば、小説はでき上がる。藤井さんは、そうやって小説を書いているとのことでした。
小説だけでなく、実用書やブログなど、色々な文章の作成に応用できる方法です。
弱者を叩いていないか?
文章を読んで、傷つく人はいないか?は常に意識して欲しいということです。
ポリティカル・コレクトネス(差別や偏見)というそうです。職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況など。
セルフパブリッシングは、出版社などのチェックが入りません。レーベルもないので、すべての人の目に入る可能性があります。
一度傷ついた人は、読者として戻ってきてくれることはありません。読者を削っていく物書きはやめましょうということです。
書籍にかぎらず、ブログやソーシャルメディアでも、差別や暗に個人攻撃をすることは、慎む必要があります。
推敲の方法
できあがった文章を読み直して、さらに良い作品に仕上げていく推敲の作業は大切です。
藤井さんは、ただ原稿を読むだけではなく、フォントを変えたり、縦書を横書きに変えたり、紙に印刷するなど、文章の形を変化させて、推敲をするそうです。
私も、同じ形式で文章を読んでいると、眺めているだけになってきます。音読をしたり、読み上げ機能で音声で聞いたりするのも試してみたいです。
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その他にも、内容満載のセミナーでした。書籍の書き方についてのお話を聞いたことがなかったので、とても参考になりました。しかもYoutubeで観れるなんて。
書籍の出版に興味のある方や、ブロガーさんにおすすめです。
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