ビジネスを興しても、成功できるのは一握りと言われています。
いくら努力しても、その努力をしっかり受けとめて、利益化できる仕組みがないと、ザルで水をすくうようなことになりかねません。
本書は、敏腕の経営コンサルタント「遠山桜子」が、整体サロン、街の電気屋さん、美容院を舞台に、ビジネスモデルを華麗に改革していく様子が書かれています。ストーリー形式なので、読みやすく、すっと頭に入ってきます。
桜子さんの決め台詞は、「儲けるなんて、簡単よ。すぐに売上1億円、お約束します」
本書を読みながら考えたことをまとめました。
いくら努力しても、そもそも売れる仕組みがないと、徒労に終わる
ビジネスに限らず、スポーツでも勉強でも、効果のある方法で努力しないと、成果に結びつかないだけでなく、どんどん間違った方向に向かってしまいます。いわゆる「バカが努力すると更にバカになる」です。
以前、やり手の経営者さんから、「ビジネスは科学でなくてはいけない」という言葉を頂きました。努力や根性で売上をつくっても、長くは続きません。
まずは筋の良いビジネスモデルを考えることを、常に意識すべきだと感じました。
ビジネスの王道
筋の良いビジネスモデルといっても、突拍子のないアイデアが必要なわけではありません。いたって基本的な手法を踏襲すれば良いのです。
ハードルを下げたフロントエンドの商品でお客さんを集めて、バックエンドの本命商品へ誘導する。
会費制のサービスを導入し、ビジネスをストック化する。
売上はなるべく早く回収し、支払いはなるべく遅らせて、キャッシュを確保する。
どれも、一度は聞いたことがあるでしょう。しかし、徹底してできていると自信を持って言える方は少ないはずです。
安心して夜を寝るために
例えば、ネットメディアを立ち上げたとしましょう。集客は検索エンジン、アフィリエイトやアドセンスでマネタイズするとします。
しかし、検索エンジンのアルゴリズムは日々動いています。上位表示されたとしても、永遠に続く保証はありません。
自分のサイトが上位表示されたということは、別のサイトの順位が落ちたということです。ライバルも上位復帰を目指すでしょうし、新規のサイトは次々と生まれています。
アフィリエイトで商品を紹介して収益を得ていたとしても、企業の都合で急にアフィリエイトを終了したり、報酬額を大幅に下げるケースは良くあることです。
つまり、ネットメディアのビジネスモデルは、儲かる仕組みになっていないのです。完全なフロービジネスです。
もし、ネットメディアの収益化を安定させたいのであれば、メディア自体をフロントエンドにして、バックエンドで有料コンテンツを販売する。また、メディア自体を月額300円で有料化するなど、SEOとアフィリエイトに頼らないキャッシュポイントを持つことが必要です。
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本書には、収益化のチャンスを広げるための重要な手法がいくつか紹介されています。どれもシンプルな方法ですが、効果は抜群。
ビジネスに興味がある方はぜひ読んでみてください。
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