どうやったら、他の会社から引き抜かれるようなビジネスマンになれるのでしょうか?普通に会社で仕事をしている限りでは、他社から引き抜かれるようなチャンスは少ないです。
本書では「この人と仕事がしたい!」と思われるための考え方やプロ意識を体系的に学ぶことができます。私自身にビジネスシーンでのマナーに疎い部分があったので、興味深く読むことができました。
特に意識したいポイントをまとめて紹介します
思考力を議事録書きで磨く
他社から引き抜かれる人を多く輩出する外資系コンサルティング会社には、思考力を鍛える共通の方法があります。
そえは、論理構成がしっかりした議事録を取る、という方法です。
via: p36
会議の後は、かならず議事録を書くようにします。まずは、メールで箇条書きでも良いでしょう。
話した内容はすぐに文字に落としておかないと、後で言った言わないの水掛け論になることが多いです。もし内容に不備があれば、関係者から文句が来ますので、すぐに修正すれば問題ありません。
会議で何が議論されて、何が決まったのかを、明確にしましょう。関係者の今後の具体的アクションも盛り込みましょう。そのためには自ら会議をリードして、ストーリーを意識する必要があります。議事録作成を担当すれば、仕事を組み立てる思考力を養うことができるのです。
根回しをつくす
根回しというと汚いイメージがあるかもしれません。ビジネスはコンテストではありません。どんな手を使ってでも、結果的にお客さんがより満足してくれれば良い訳です。
お客さんと数多く接触して、より深いニーズを掘り起こして、より良い企画をすることは大切なことです。対抗他社とのコンペでも、正々堂々とかそういうことにこだわらず、お客さんへのサービス第一主義で仕事は進めるべきです。
接待のコツ
ビジネスと言えど、基本は人と人とのおつきあいです。美味しい食事を食べながら話をすれば、お互いに打ち解けて、より良いコミュニケーションをすることができます。
店員さんとなじみのある、美味しいお店は何軒かストックしておくと、事前に「自分がウーロンハイを頼んだらウーロン茶を出す」ような、イレギュラーお願いができます。大事なお客さんとの食事で、酔っぱらうわけにはいきません。なるほどなと思いました。
また、会食の予約人数は、奇数で予約しておくと、急に人数が増えたときに対応しやすいとのことです。5人で頼めば6人掛けのテーブルが用意されるので。
感謝を伝える
ビジネス上のマナーといっても、相手への気遣いが基本です。相手に何かをしてもらったら、素直に感謝の気持ちを表すことが大切です。「ありがとうございます」の一言を、誰に対しても自然に出せることです。
逆に出せないと、なにかギクシャクした関係となってしまいます。そんな相手と一緒に仕事をしたいと思えるわけがありませんよね。当たり前の話ではありますが、ついついお礼が後回しになってしまって、言いそびれることは良くあることです。日頃から強く意識するくらいでちょうど良いです。
頂上の人間と時間を共にする
一方でそれらを作り上げているのは、私たちにもできるような(ただし圧倒的な)努力だ、ということが実感できます。
一流の境地は、私たちの努力の延長線上に間違いなくあり、努力さえ重ねればそのレベルに達することができるのだという、確固とした自信がつきます。
via: P167
「こんなことできるわけがない!」という人でも、実際に同じことを成し遂げたことがある人と接触して話をすれば、「できるかもしれない」と思えるようになります。そりゃそうですよね。成し遂げたことがある人が、実際に目の前に居るのですから。
人は環境で育つと言います。日頃からつき合っている人の行動レベルに引っ張られるのです。もちろん人脈は知識を得られるという面はありますが、重要なのは自分自身が自信を持てるかどうかです。
高いレベルの方とお会いできるチャンスがあれば、積極的に接触するようにしましょう。
自宅でもてなす
仕事とプライベートを分ける必要ななくなってきています。というのは、仕事の種類にも寄りますが、成果で評価が決まる給与体系では、時間や曜日でオンオフを分ける方法は効率が悪いです。一日の中で何度もオンオフを切り替える方が効率がよいです。
休日にバーベキューをやるのであれば、取引先や同僚の家族も誘って一緒に楽しんでしまうのも手です。お互いにより打ち解けられますし、ちょっとなら仕事の話をしたって良いと思います。ゴルフ場でビジネスが決まるのと同じです。
オンオフをくっきり分けず、つねに同じ姿勢、自然体で居られるのが一番だと思います。
人を見るときは8掛けで見る
友達付き合いとは異なり、ビジネスの世界での人付き合いは結局、いつ予想を裏切られるかわからない、切った張ったの関係です。
そこで仕事以外の要素、例えば人柄や印象などによる、その人への不確実な思い込みから判断を見誤ることがあれば、命取りになります。
だから期待をし過ぎずに、念には念を入れてリスクヘッジをしておく、ということが必要なのです。
そうして初めて、正面から向き合い期待することができるのです。
via: P192
人に対して常に疑い深い姿勢でいろ!というわけではありません。相手を全面的に信用しつつも、何があっても驚かないよう、心構えだけはしっかりしておくことです。勝手に過大に期待してしまうと、思わぬ掛け違いが生じてしまいます。相手からマイナスを受けても、冷静に対処が可能です。
私は他人を100%期待してしまう傾向にあるので、8掛けで見るという姿勢は大切だと思いました。
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本書は著者さまから献本いただきました。ありがとうございました。
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