幸せになるために成功しようと考えてい人は多いと思います。私もその一人です。しかし、成功を求めて無理をしすぎて、体を壊したり、家族が犠牲になってしまったケースは多いです。
幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
幸せを感じやすい人の方が、生理学的、心理学的に成功しやすいことがわかっています。そして、幸せを感じやすい性格・性質は、生まれ持ったものではなくて、誰でも訓練で変えられるものなのです。
幸せだから成功する
人間の脳は、普通の気分のときでもネガティブな気分のときでもなく、ポジティブな気分の時に最もよく働くようにできている、ということが証明されている。
via: P23
多くの人は、幸せになるために成功しようと努力します。しかし、本書では「幸せだから成功できる」と主張しています。
いきなり幸せになる方法なんてあるのかな?と思うかもしれません。人は「幸せに感じる」ことはできます。幸せを感じることが得意でない人でも、日々の習慣を変えていくことで、感じ方を変えることができるのです。
脳の回路を書き換える
人は習慣の固まりです。朝起きたら顔を洗ったり、食事の後に歯磨きをすることは、何も考えずに無意識に行っています。習慣化しているからです。行動を日々繰り返すことで、脳の回路が次第に太くなって、無理なく行動できるようになります。人は変化できるのです。
幸せを感じるには、日々幸せを感じるように訓練すれば良いのです。例えば、一日の中で起きた良い出来事を、毎日記録します。最近ならフェイスブックやツイッターでつぶやいても良いでしょう。
毎日続けていくうちに、「良いことを探す」ための脳内の回路が太くなっていきます。自分の体が変化して、ポジティブ思考が習慣化されていくのです。
とはいえ、毎日続けるのは大変な事です。少しでも面倒があると、人はすぐに飽きてしまいます。良い事を書き留めるためのメモ帳をいつもベッドの枕元においたりして、最小限のパワーで続けられるような工夫が必要です。
反事実を見る
道路を歩いていて、路面の突起に足をつまづいて転んで、膝を擦りむいたとします。
「なんでこんなところで転んで、しかも膝を擦りむいて、私はなんて運が悪いんだ」
と思う人は多いでしょう。しかし、世の中には、
「膝が擦りむいたくらいですんで本当に良かった。顔を打ったり、骨折とかにならなくて本当に良かった」
と思える人も居るのです。起きたことよりも、さらに悪い状況「半事実」を想定することで、多くの物ごとについてポジティブに感じることができます。
もちろん、すべてをポジティブに考えれば良い訳ではありません。明らかに危険なことはすべきではありません。起きてしまって変えようが無い事実でも、物事の捉え方を変えることで、ストレスがぐっと減ります。ストレスが減れば、ポテンシャルを十分発揮できるようになりますし、病気もしにくくなります。
いきなりは無理でも、日々意識して「半事実」を考えることで、脳の回路が太くなって習慣づけることが可能です。自分を変えることが可能なのです。
天職を探す
自分の仕事を「命令されているから」行うのか「天職」と感じて行うのでは、全く異なります。天職と感じて仕事をしている人は、幸せを感じながら、長時間でも夢中になって仕事に向かうことができます。
自分の好きな、天職と思える仕事に就くことがベストです。そうでない場合でも、仕事を分解したり、意義を捉え直すことで、自分のミッションとすりあわせることが可能です。学校の清掃業務を「汚い掃除の仕事」と思うか、「未来を担う子供たちに清潔な勉強する環境を整える仕事」と思えるかでは、まったく違ってきます。
周りの人との関係を大切にする
良い人間関係を築いた人は、そうでない人に比べて成功しやすいという研究結果があります。知り合いの力を借りやすいという直接的な恩恵だけでなく、人に相談できることでストレスレベルが下がるメリットもあります。
良好な関係を作るには、接触回数を増やすことが有効です。人は数多く接触する人を信用する性質があります。そして、相手の良いところを褒めてあげましょう。
人は「ミラーニューロン」と呼ばれるホルモンを持っています。他人の動作や感情、感覚を自分でシミュレーションできるのです。ゴルフ番組を見ていると、自然とゴルフの素振りをしたくなるように、人の動きや感情が伝染しやすいのです。
チームに一人ポジティブ思考ができる人がいるだけで、チーム全体に伝染します。リーダーがポジティブ思考であれば、チームへの影響は大きいです。褒めることが上手い上司のチームのパフォーマンスは、下手な上司と比べて圧倒的に高いという調査結果があります。
自らがポジティブ思考を身につけることで、周りに良い影響を与え、巡り巡って自分に還ってきます。人は誰でも繰り返し続けることで、変わることができるのです。
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著者ショーン・エイカーさんのTEDを聞く事ができます。面白いですよ!
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