3年前の2011年に、自分の小さな「箱」から脱出する方法という本に出会いました。本書は私の生き方を変えるくらいインパクトのある本で、2011年のベスト本に選びました。
このたび、「箱の法則」を学べる新しい本が出版されました。
日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則―感情に振りまわされない人生を選択する
日本人の方の経験が元になっているので、馴染みやすいストーリーになっています。箱の法則を復習することができました。
怒りのほとんどは「自己欺瞞」で説明がつく
他人に対して怒りを感じるとき、相手の落ち度を理由にします。ところが、本当は多少なりとも自分にも落ち度があるはずです。
すべてを相手の落ち度に転嫁して、自己正当化をする「自己欺瞞(自分をだます)」ことが、怒りの本質です。
たとえば、飲食店で隣のお客さんがタバコをもくもくと吸っていて、怒りがこみ上げてきたとします。よくよく考えると、お店に入る前に禁煙席があるかどうかを、自分が確認していれば、避けられたことです。
しかし、そういった考えを全てなかったことにして、自己正当化をした結果、相手に対して「怒り」を感じてしまうのです。
相手を人とみるか、モノとみるか
人と接するとき、相手を「便利なモノ」としてみてしまうと、いくら表面上を繕っても、内心は表情などににじみ出てきて、見透かされてしまうのです。誰もが経験していることでしょう。
「自己欺瞞」や「人をモノと見る」といったフィルターを通して相手と接している状態は、自分が「箱」に入ってしまっている状態をイメージするとわかりやすいです。
箱を通して人と接すると、相手も箱に入ってしまいます。お互いに共謀して箱を作りあう状態を維持し続けるのです。
自分が箱に入っている限り、いつもイライラした生活が続くことになります。
「箱」から出る方法
箱の扉を、まず半分だけ開ける方法は簡単です。
「自分が箱に入っているんじゃないか?と自覚すること」
です。それだけでも見える景色がまったく違ってきます。
自分も箱に入っていると意識することで、相手に対して半歩前に歩み寄れます。相手も半歩歩み寄ってくれるかもしれません。
「箱」の考え方を知っておくことが一番大切なのです。日常の中で箱に入ってしまっても、箱を知っているだけで箱から出やすくなります。
続きは本書に詳しく書いてあります。ぜひ読んでもらって、多くの人に「箱」の法則を知ってもらいたいです。
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