求人情報を眺めていると、採用条件に「Excelが使えること」とある案件が多いです。Excelは事務作業では必ずと言っても良いほどに使われてるソフトです。多くの人がそこそこ使えるでしょう。
しかし、経理の現場では「経理=Excel」と言っても良いくらいに密接な関係があるとのこと。「なんとなく」ではなく「本当に」Excelが使えないと、役に立たないのです。
とはいえ、心配はありません。経理におけるExcel作業には勘所がいくつかあります。本書で学んで、意識してExcelを利用していけば、おのずと身についていくでしょう。
簿記の資格だけでは戦力にならない
経理の現場での作業のほとんどは、Excelで行われています。自動車免許の学科が合格しても、自動車の運転操作ができないと意味が無いのと同じで、簿記の知識は重要ですが、Excelが使えないと話にならないのです。
もっと言えば、簿記の資格を持っていなくても、Excelが使えれば仕事はできてしまうのです。
しかし「なんとなく」Excelが使えるだけでは、経理業務で戦力になるレベルには届きません。しかし、本書を読む限り、必要な機能や関数を覚えて、意識して使うようにすれば、すぐに実力はつくはずです。
必要な機能を十分使いこなす
経理におけるExcel業務は、「後で集計しやすいようにシートを作る」に尽きます。経理の最終目的は、クライアントの決算書を作ることです。大量の会計データをスムーズに集計できるシートを作らないと、意味がありません。
入力語句のリスト化やルール化、経理に本当に必要な幾つかの関数をマスターして活用していくことで、Excelを自在に操れるようになります。
Excelに作業をしてもらい、より上位の仕事へ
Excelで経理のシートを上手く作れるようになると、経理の仕組みや勘所もわかってきます。単純作業は極力省人化することで、経理担当者は会社の収益構造の改善のような、クリエイティブな提案業務にリソースを向けられるでしょう。
将来的には経理の入力作業は人工知能に移行していくと言われていますが、経理作業の具体的な中身を知っていることは、経理担当者として大きなアドバンテージになります。
経理、会計で食べて行きたい方は、ぜひ本書に目を通しておくと良い思います。経理の現場の生のテクニックが紹介されています。Excelを使いこなせることが第一です。
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