努力できることは、成功するための大切な資質です。しかし、その努力の方向が間違っていたら、それは「努力のための努力」となり、何も生み出しません。
あなたは、過去の成功体験にとらわれていませんか?
ルールが次々と変化していくいく現代社会で成功するために必要な「競争戦略」「過去の成功体験からの脱却」の考え方を、物語を読みながら学ぶことができます。
重要なポイントを、ブログ運営論に照らし合わせながらまとめてみました。
仮説思考
社内外の調整に時間をかけすぎると、時代の変化から取り残されてしまう。
ようやく動き始めたときには、時すでに遅しになりかねない。
だから、PDCAのPに時間をかけてはいけません。
ざっくりとしたストーリーをつくったら、間違ってもいいからどんどん仮説を立てて実行する。
PDCAを短いスパンで回して、仮説を検証し、修正をかけ、改善を積み重ねる。
via: P62
上司から「事前によく考えれば防げたミス。なぜもっと考えなかったのか?」と文句を言われたことがある人は多いはずです。しかし、ちょっと考えても気がつかないことは、時間をかけてしっかり考えても気がつかないものです。上司も気がつかなかったのですから。
もちろん事前に思考を重ねることは大切です。しかし、考えているだけでは話は進みません。実際に動いてみて見えて来るものもあるのです。
そもそも実験するのは、あらかじめ考えた仮説を検証するためだ。
だから、その仮説を論文の形にまとめておく。
次に、仮説を検証するための実験をするのだが、仮説がしっかりしているので、実験結果の結果の分析・考察スピードが上がる。
via: P66
ただし、やみくもにやれば良いというわけではありません。やるからには「こうなるだろう」という仮説が必要です。最終的なアウトプットが企画書であれば、仮説に基づいた企画書を作っておく。実験レポートであれば、仮説に基づいたレポートを作っておくと良いでしょう。
そして、企画、実験の検証テストを行ってみて、上手くいかなかったら、なぜ仮説が間違っていたのかを考察して、再テストを繰り返すことで、アイデアが形になっていきます。
ブログは後で記事を修正できますし、同じネタでも文体を変えたりして、何度でもチャレンジすることができます。この記事はイケると思ったら、どんどんポストしてしまいましょう。世の中何が当たるかは、やってみないと分らないものです。
上手くいった理由、上手くいかなかった理由を考えながら、改善のPDCAを地道に回していきましょう。必ず道は開けます。
平等と公平は違う
前から不思議に思っていたんですけど、駒沢商会って、すべてのパートナーに対して平等すぎませんか?
頑張っているパートナーと、ラクをしているパートナーが同じ条件なんて、絶対におかしい。
平等かもしれませんが、不公平です。
via: P105
毎日通っている常連のお客さんが、「初めてのお客さんはクーポンで半額割引を受けられる」ことを聞いたらどうでしょう? おそらく、「毎日足を運んでいる自分には、何もサービスはないのか?」と思うに違いありません。
一見さんも常連さんも「平等」に扱わなければならないことはあるでしょう。接客やサービスの質は誰に対しても一定の水準以上であるべきです。しかし、頻繁に来客してくれる人にとっては、一見さんと同じように扱われることは、「不公平」です。裏メニューや特別割引など、常連さんに対して「公平」なサービスを用意すべきでしょう。
ブログでリピーターさんを直接「ひいき」することはありませんが、良くコメントをくれる人はツイッターでフォローしたり、面白いコメントをブログ上で紹介してあげたり、イベント等で直接会ってお話をしたりしています。
戦略とは「何を捨てるか」
物事はすべてトレードオフ。
何かを取れば、何かを失う。
だから、”何をやるか”ではなく、”何をやらないか”を決めることが重要なんです。
via: P138
「何でもできる」ことは、「何もできない」ことと同じです。個性とは「欠点」なのです。不得意な分野で頑張って、無理に欠点を消そうとしても苦しいだけです。
時間、人、お金など、使える資源は有限です。差別化、つまり自らの個性を際立たせるために、何を捨てて、どこに集中していくかを考えないと、何も成し遂げられないのです。
このブログは、時事ニュースネタやiPhoneアプリの話題などは積極的には扱っていないです。私は新しいものを追うことは得意でないからです。自分の経験にもとづいてじっくり語れる話題を選んでいます。
また、SEOによる集客も諦めました。検索エンジン経由でたくさんのお客さんを集めても、リピーターになりにくいと考えたからです。ソーシャルメディアからの集客に集中しました。結果的にセコい手を使ってSEOする必要もなく、ソーシャル経由でナチュラルリンクが集まるようになりました。
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