悪い習慣をやめて、良い習慣に入れ替えることで、人生はより良いものになっていくことは、疑いのないことです。
しかし、同じ習慣を続けていれば良いというわけではありません。同じことを繰り返すだけでは成長しません。
習慣化は、次の成長を考えるための時間稼ぎです。
習慣化とはエネルギーの節約
人間は楽に生きたいと考えています。本能とも言えるでしょう。なるべく少ないエネルギーで生活できれば、生存する可能性が高くなるからです。
習慣化すると、一々考えずに済むので、思考するエネルギーを節約できます。習慣とは楽に生きるための方法なのです。
子どもは習慣が少ないと言われています。毎回考えることで多くのエネルギーを使います。だから子どもは早く寝れるのです。
変えなければ、人は成長しない
習慣とは「考えないで行動できる」ことです。無意識に体や心に良いことを毎日続けられるのは、良いことです。その反面、思考が停止してしまうのです。
同じことを続けていると、体が慣れてしまい、それ以上良くなったり、成長することはありません。何もやらないよりは良いことですが、現状以上に進むことはできないということを、認識しておく必要があります。
子どもは習慣が少ないのは、日々新しく勉強したり発見することで、心身が変化して、常に成長しているからです。
現状維持は衰退する
良い習慣を続けることは良いことです。しかし、加齢によって体力や思考スピードが落ちてくると、同じことを続けているだけでは、自分の能力は落ちていきます。
我々は動く歩道を逆走しているようなものです。立ち止まっていると、あっという間に後退してしまいます。
実は、習慣化の技術なんてものはありません。好きなものは続く、好きでないものは続かない。それだけです。結局のところ、自分が得意なこと、好きなことしか習慣にならないのです。我々は、続けられるものしか続けられないのです。
もっと頑張れることはないか?変えられるものはないか? 習慣で思考を節約して空いた思考リソースで、次の一手を常に考えることで、人は成長できるのです。
習慣化とは、より良い習慣を考えるためにあるのです。
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