クレジットカードの情報サイトを運営しているので、定期的にクレジットカードのサービス内容をチェックしています。
クレジットカードのランディングページは本当にわかりにくい。一番重要なことが小さな文字で書いてあったり、そもそも説明がなかったりします。
先日も、クレジットカードのポイント制度の説明が超わかりにくくて、解読に時間がかかってしまいました。せっかく時間をかけたことなので、みなさんにもシェアします。
今回わかりにくかったのは、KCカードのポイント制度です。
※KCカード 2014/11/13
クレジットカード利用金額に応じて、ポイント還元率が最大1.51%まで上がることがアピールされています。
しかし、この表を見ただけでは、どれくらいの金額を利用すれば、還元率が1.51%になるのか、さっぱりわかりません。順番に計算してみました。
KCカードのポイント1,000円で5ポイント。還元率は0.5%。普通のクレジットカードと同じです。最初のハードルである、2,000ポイントを貯めるには、40万円の利用が必要です。結構な金額ですね。
2,000ポイント貯まると、1,000ポイントがプレゼントされるので、合計3,000ポイントになります。次の条件である、5,000ポイントを貯めるにはさらに2,000ポイントを貯める必要があります。2,000ポイントを貯めるには、先ほどと同じく40万円の利用が必要です。
よって、合計80万円利用すると、5,000ポイントに到達。2,500ポイントプレゼントで、合計7,500ポイントになります。
……。こんな調子で、最後まで計算してまとめたものがこちらです。
利用金額 | ポイント合計 | 還元率 |
---|---|---|
40万円 | 3,000pt | 0.75% |
80万円 | 7,500pt | 0.94% |
130万円 | 15,000pt | 1.2% |
230万円 | 30,000pt | 1.3% |
430万円 | 65,000pt | 1.51% |
確かに、最大1.51%の還元率となりました。ポイント有効期限は2年なので、年間215万円以上利用する方なら、1.51%の還元を受けることができます。
しかし、パッと見て、2年で430万円利用すれば、1.51%の最大還元を受けられるということを、この表を見てすぐに理解できる人は少ないと思います。「普通に利用していれば、ポイントがたくさん貯まるのかな」くらいのイメージしかないかなと。
ユーザー目線からだと「わざと分かりにくくしている」ようにしか見えないです。
自社のサービスの内容を、できるだけ良く見せて、契約数アップにつなげようという気持ちはわからないでもないですけど、やり過ぎは信用を損ないかねないかなと。
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