世の中のものが「クラフト化」しているように感じます。特に、これまで全国どこでも同じ品質だった商品は、クラフト化してエッジが効かせると、マニア受けします。
今回は「クラフトバーボン」について、お話を伺ってきました。バーボンを試飲しながら、クラフト化について考えてみました。
クラフトバーボンとは?
「クラフトバーボン」という言葉に、厳密な定義はないそうです。「小ロットで仕込んだこだわりのバーボン」といったところでしょう。
一般のバーボンより熟成期間が長いです。アルコール度数が高く、エッジの効いた風味に仕上がっています。
通常は品質のばらつきを無くすため、複数の樽を混ぜるのですが、あえて混ぜずに、樽ごとの個性を味わう銘柄もありました。
地ビール、地酒は市民権を得ている
最近「クラフトビール」が流行っています。いわゆる地ビールってやつです。全国各地で地ビールが作られています。
クラフトビールの流行は日本だけではありません。2月に旅行したカナダでもクラフトビールが流行っていました。アメリカでも人気が出ていて、定番の有名ビールの売上が落ちているそうです。
私は日本酒の地酒が大好きです。旅行先では必ずその土地の地酒をいただくようにしています。地酒は不思議と土地の名物に合うのです。日本酒に関しては、大手メーカーよりも地域の酒蔵のお酒の方が、飲まれている感があります。
「クラフト化」は必然の流れ
いつでもどこでも同じ均一な品質ではなく、色々な個性が認められるようになってきました。お酒だけでなく、食品全般。ビジネス、人材、人間性においても、多様性は価値となりつつあります。
万人の好みに合わせた、最大公約数的な商品より、もっと自分の好みにあった商品があれば選びたいという欲求が生まれるのは、自然な流れです。
大ロット小品種で効率よく商売ができた時代は終焉を迎えています。アメリカの大手ビールメーカーが良い例です。日本国内の大手ビールメーカーも、クラフト系ビールを送り込んでいます。
ジャパニーズウイスキーは、ハイボールのヒットを背景に、白州などの銘柄が人気になっています。私が住んでいる静岡市では、山間部にクラフトウイスキー蒸留所の建設が始まっているそうです。
バーボン市場についても、「クラフト化」が進むのは必然です。
すべてがクラフト化していく。新しいビジネスのヒントがありそうです。
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Amazon本社で行われた、クラフトバーボンセミナーに参加させていただきました。
アルコール40度〜60度のクラフトバーボンを飲みながら、ほろ酔いのセミナーとなりました。
Amazonが一樽買い付けて商品化した、Amazonオリジナル商品「ノブクリーク・シングルバレル」が12月に販売されるそうで、現在予約受け付け中です。上述した「あえて混ぜない」一樽商品ですので、Amazonでしか買えません。
資本力を利用した、マニア受けして話題になる希少な商品。楽しみです。
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