二人の息子を持つ父親として、興味深く読みました。
自分の子供達を天才にしようという気はありませんが、天才の素質があるのに、親が才能を潰してしまうことだけはしたくないと思っています。
本書を読んで、今後参考にしたい箇所をピックアップして紹介します、
子供が最優先の生活
子供の才能を開花させるには、子供が興味を持ったことを最優先でやらせる必要があります。興味があって、面白さを感じるものしか成長しないのは、大人も子供も同じです。
大人は、社会的な制約から、好きでもない仕事をしないといけない場面は多々あります。せめて子供の時は、子供の興味の赴くままに、好きに楽しくやらせてやりたいと思いました。
裸足教育
本書で紹介されていたスーパーアスリートのほとんどが、子供の頃は裸足で遊んでいたということです。実はウチの長男は裸足教育を実践している保育園に通わせています。
公園でも自分から靴を脱いで、裸足になって遊んでいます。地面に危ないものがないか、気をつける必要があります。私自身もジョギングをしていて、足裏感覚は大切だと感じているので、できる限り裸足で遊ばせようと思っています。
他の子供も教える
自分の子供だけでなく、お友達にも教えて一緒に上達していくことです。ライバルが増えた方が、子供は伸びるからです。チームプレーであれば、チームが強くなれば、チャンスが広がります。
伸びる競技を判断する
スポーツは骨格といった、遺伝的な要素が大きく関わってきます。特に、遅筋と速筋の筋肉の比率は、生まれたときから変わりません。遅筋が発達している子供が、幾ら頑張って練習しても、短距離の選手にはなれないのです。
よって、子供の頃の運動の様子を観察して、遅筋と速筋の比率を推測して適正を判断してあげることは、才能を無駄遣いしないためにも大切なことです。
ほめて育てる
子供を怒鳴りつけて無理に練習させても、競技を嫌いになってしまっては本末転倒です。先にも述べたように、嫌いなことを幾ら頑張っても、上達はしません。
基本的には褒めて子供は育てる。直さないといけない箇所があれば、5個くらい褒めた後に「あそこはこうしたほうが良いけど、どう思う?」と直すポイントを指摘するぐらいでちょうど良いとのことでした。
考えさせない
子供のうちから考えながら競技をさせてはいけないそうです。インスピレーションを大事にして、理論よりも感性を大事にします。確かに、勝負所で考えながら動いていては、動作が遅すぎるのです。
私自身はスポーツは理論から入る方なのですが、その考え方を子供に押し付けてはいけないのです。ビデオなどで自分の運動を観察して、自分で気がつける環境を整えたほうが良さそうです。
親が楽しむ
10人の親達が、インタビューの最後に締めくくったのは、判で押したように同じ言葉だった。
「私たちが楽しませてもらいました。子育てといいながら、実は、私たちが子供に遊んでもらっていたんだと思います」
via: P272
去年初めて長男の保育園の運動会へ参加して、我が子が走っている姿を見て感動しました。子供がスポーツを頑張っている姿を応援することは、本当に楽しいことです。
本書に登場するアスリートの親たちはみんな、子供に教えることを親自身が楽しんでいました。自営業の方が多いせいもあって、仕事はそっちのけで、夕方になると早く帰って来て子供達と遊び、トレーニングをしています。
昨日と今日の、微妙な体の動きの違いまで指摘できるのは、毎日子供を見続けられる親しかいません。どんな凄腕のコーチでも、そこまでは出来ません。
親子一緒に練習できるようなスポーツをやってくれるよう、願うばかりです。
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