私が運営しているブログやサイトの記事のパーマリンクは、シンプルな形にしています。先日の「個人で「商品メーカー」になれる時代がやってきた」の記事のパーマリンクは、
です。
のように、カテゴリー構造をパーマリンクに入れるべきという意見もあります。当ブログでは、個別記事のリンクには、カテゴリー構造を入れていません。
なぜなら、パーマリンクにカテゴリー構造を入れる方法には、致命的な欠点があるからす。
カテゴリーの変更ができない
ユーザビリティから考えると、パーマリンクは構造化した方が理想です。記事が属するカテゴリー構造をパーマリンクに入れて構造を明らかにする考え方に異論はありません。当ブログでも可能であればそうしたいです。
しかし、この方式は大きな欠陥があります。カテゴリーを変更するとパーマリンクが変わってしまうことです。
例えば山手線の記事「yamanote-line.html」を
電車: http://sample.com/densha/yamanote-line.html
のカテゴリーに入れていたとします。後に電車カテゴリーの記事が増えてきたので、地域別の「東京」カテゴリーと作って
東京: http://sample.com/densha/tokyo/yamanote-line.html
というカテゴリーに移動しようとすると、パーマリンクが変わってしまうのです。
その都度リダイレクトをすれば良いという考え方もあります。しかし、パーマリンクが変わってしまうと、ブックマークやリツイート、いいねのカウントゼロに戻ってしまいます。ソーシャル時代のユーザビリティとしては良いものではないでしょう。
カテゴリー構造は最適化していくもの
カテゴリー構造はSEO上重要だと考えています。カテゴリー構造は、記事数の増加に合わせて、常に最適化していくものです。
構造化されたカテゴリーは、読者が記事を探しやすくなると同時に、Googleにとっても記事のテーマを把握しやすくなります。すなわち、
の下に/tokyoカテゴリを作る場合は、
ではなくて、
とすべきです。カテゴリーは構造化した方が、読む人にも検索エンジンにも優しいです。
ぱんくずで十分
個別記事のパーマリンクは
ではなく、
として、カテゴリー構造は入れないでおくのが無難です。
カテゴリー構造は、「ぱんくず」を表示しておけばよいでしょう。ぱんくずとは、「トップ » 電車 » 東京」のようなナビゲーションのことです。
記事の属するカテゴリー構造を、読者とGoogleに明示できます。ぱんくずの設置はGoogleも推奨しています。
パーマリンク設定は慎重に
パーマリンクとは「恒久・不変のリンク、永久に変わらないリンク」という意味です。基本的には一度決めたら、変えてはいけないものです。
カテゴリー構造の入ったパーマリンクは理想です。しかし、個人の雑記ブログのように、カテゴリー構造を随時変えていく場合は、パーマリンクにカテゴリー構造を入れる必要はないと思います。
パーマリンクの設定は、一度決めてしまうと変更は難しいです。じっくり考えてから決めましょう。
わかったブログのパーマリンク設定
わかったブログはWordPressで運営しています。パーマリンク設定は「カスタム構造」を選択して、/%postname%.html としています。
このままだと%postname%(スラッグ)の部分が日本語の記事タイトルがデフォルトで入力されてしまいます。手動で書き換えれば良いのですが、たまに忘れてしまう事があります。
私はブログ記事のパーマリンクに日本語が入るのは嫌なので、Slugs or PostID プラグインを入れて、デフォルトでPostIDが入るようにしています。
参考にして頂ければと思います。
参考
・ユーザーのためが最強のSEO!nanapiのSEOで何をしているか – nanapi社長日記 @kensuu
nanapiではSEOが成功しているそうです。カテゴリ構造化が効いているとか。nanapiの場合はカテゴリーは細かく構造化している一方、各記事のパーマリンクにはカテゴリー構造を入れていません。本記事と同じ考え方ですね。
・月日の入ったパーマリンク
日記形式のブログであれば、年月日のカテゴリ構造を持ったパーマリンクでも良いでしょう。URLを一目見れば、いつの記事だかすぐに理解できるからです。投稿日時の情報は固定なので、パーマリンクに入れても問題ありません。
しかし、後に内容をリライトして再ポストするケースがあるのなら年月日情報は無い方が良いでしょう。投稿日時を変更するとパーマリンクが変わってしまうからです。
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